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質屋のスタッフブログ

魅惑の鉱物「ゾイサイト」と奇跡の宝石「タンザニアの夜」

鴫原質店の弟さんです。

少し不思議なジュエリーを見かけたので記録用に。毎日必ず宝石を見てるので、興味は薄れていくのは必然だけど、たまに変わったものを見ると、不思議と好奇心が溢れてきて深堀したくなります。素敵な色の宝石の指輪今回は少し黄色みがかった、言葉で表現することが難しい色合いの鉱物について。

この石の不思議な点は、光の角度で色が変わる事。変色する宝石ごく普通の蛍光灯の下で見てるだけなのだが、角度によって雰囲気が少し変わります。黄色みが薄くなり、淡い青色に見えてくるのがなんだか不思議。色々と角度を変えながら、鉱物が持つ特徴を最大限楽しめる素敵なジュエリーだね。

背景色を変えて見ると、これまた不思議にカラーチェンジします。変色する宝石全方向から光を取り込み、透明度が増したような気もするし、輝度そのものが上昇してるような感じに見える。鉱物内部の結晶構造が関係して、光の角度を屈折させることが色の変化の原理みたい。この鉱物が持つ特徴である「斜方晶系」や「二軸性」とか「多色性」という特性は眺めてて気分がいい。画像では宝石の「照り」が伝わらないのが残念だけど、見てて飽きないし好きだな。

この鉱物の正体は「ゾイサイト」。ゾイサイトの鑑別カード宝石が好きな方は「ゾイサイト」と聞くと「タンザナイト」を思い浮かべる人が多そうかな。GIA(こちら)によると、青〜紫色の変種を「タンザナイト」と定義し、それ以外の緑、黄、ピンクなどの色合いは単に「ゾイサイト」と呼称してるようです。鑑別結果は「緑青紫色」との事ですが、これを言葉で聞いてイメージできる人がいるのだろうか?。

そういえば少し前に販売したこれもゾイサイトだった。バイカラーゾイサイトの指輪バイカラーでとても綺麗だったのを覚えてるけど、色の変化という意味では、今回のゾイサイトは圧倒的かも。ゾイサイトには様々な色があり、深堀すると興味深い鉱物の一つです。この色を鑑別書に表現するのなら何色というのだろう?。

GIAの説明は片隅に置いといて別の話を。アフリカのタンザニア北部、メレラニの丘にあるメレラニ鉱床で採れる「青色のゾイサイト」を「タンザナイト」と呼ぶのも一般的です。みんな大好きティファニー様が「タンザニアの夜」からタンザナイトと命名したとか。
タンザナイトの指輪
青く美しい「ロイヤルブルー」のゾイサイトがこの地域でしか発見されなかった時代(50年位前)に命名されたようだけど、科学の進歩によりその構造は解明済みです。鉱物ゾイサイトの主成分はアルミニウムとカルシウムの珪酸塩(ケイ素と酸素を主成分とするアニオンを含む化合物の総称)だけど、結晶成長途上において何らかの要素(※地殻変動など)で【高熱など】が加わり、主成分のアルミニウム元素がバナジウム元素と置き換わる事で、無色透明又は褐色の「ゾイサイト」が自然の力により青色に変化して「タンザナイト」の完成です。鉱物・結晶構造における「同形置換」という現象で、この割合が多ければより「深い」そして「強い」青紫へと変色していくそうです。自然界で偶然に起きた奇跡を思うとワクワクするけど、偶然の産物は希少性も高く重宝されたのは想像に容易い。

一方で、ゾイサイトという鉱物は世界の色々な地域で採掘され、内包する成分により青・黄色・緑・ピンク・橙色・紫・灰色と様々な色合いを持つ鉱物でもあります。屈折率は約1.7、比重は3.35、モース硬度は6-7と非常に脆く柔らかいのも特徴の一つ。「同形置換」は元素そのものが変化するのに対して、宝石鑑別書でよく見かける「加熱処理」は色の見え方を処理する科学的技法。前提条件として、ゾイサイトの結晶内に「バナジウム」が含まれてる場合に限り、ゾイサイトが持つ「多色性の黄色味」を薄めて青色をより際立たせる事が可能で、人口的に見え方を変えることが可能になりました。加熱処理した「ゾイサイト」が「タンザナイト」という説と、タンザニアで採れた青紫の奇跡の宝石「タンザナイト」という認識がダブルスタンダートになってるようにも思えてきました?。もう少し深堀して調べてみよう。

CGLのホームページ(こちら)に10年位前にタンザニアのゾイサイト鉱山を訪問したレポート(日記)【こちら】が残されており、凄く貴重な情報源で感謝申し上げます。発掘現場や方法などが画像と共に説明がありましたが、そこに記されてた新たな発見として、その地で採取されたゾイサイトは品質に関わらず【加熱処理】を加えるとの事(※10年位前のレポート)。タンザナイトの鑑定書で【非加熱を見たことがない】のも事実で、逆説として「ゾイサイトを加熱したものがタンザナイト」と認識されるようになった現実も感じました。整理すると、【自然の力で同形置換により誕生した幻の宝石「タンザニアの夜」】と、【タンザニアで採れたゾイサイトを加熱処理した「タンザナイト」】と、【どこで採れたか分からないが、ゾイサイトを加熱処理した「タンザナイト」】の3種類が混在するのだろうか?。学問上のタンザナイトと一般認識の違いを少しだけ理解できた気がします。

綺麗なゾイサイトに惹かれて始まった話ですが、「タンザニアで取れた」という昔の黄金レッテルがない分、ゾイサイトという単語の「一般的な市場認知度」は低いのかもしれない。不思議な特権をタンザナイトだけが保有してる気がして、「ゾイサイト綺麗だな~」と感じた私は少し嫉妬してるのかもしれないね。とはいえ、美しいゾイサイトの市場評価がどの程度かは分からずとも、ゾイサイトのジュエリーを、ネットショップ掲載するとすぐに売れてしまう実績を見るに、宝石好きの方の目には、その価値がしっかりと映ってるのかもしれないと感じてます。今回取り上げたゾイサイトも、結晶構造の内部成分次第では、加熱処理すれば「タンザナイト」に変身する可能性を知るも、とても綺麗な宝石なので「このままでいいんじゃね?」とも思えてしまいます。宝石の名前を重視するか、見た目の美しさを重視するか、市場価値を重視するかなど、不思議な選択に迫られそうな鉱物(※ゾイサイト)だな~と感じました。

【最後に】所詮はブログなんで、「調べる」「書く」という作業に時間をかけてなく、定義が外れてる可能性があります。また、加熱処理に関しては、誰もが分かりやすいように言葉を選んだ結果の文字表現でイメージとご理解下さい。
本日は以上でございます。



米国様の実質金利とドル円について考察してみた

鴫原質店の弟さんです。

今回も個人のお勉強用!。3月10日の更新と同時に(※2週間位前)鑑賞してたヤツなので少し古いですが、過去の出来事からのフル妄想劇場です(汗)。アホ(私)が考えて表示させてる【夢物語】であり、何となく将来に備える準備をして【空想を広げてるだけ】で、先の事なんて全く分かりません(汗)。とはいえ、独学だけど継続した学習により少し視野は広くなってきたのかも?。尚、すべてトレビュ(こちら)で表示させたものです。

前々回はガソリン価格上昇が「円安要因」的な事も書きましたが、同時に視点を変えて米国様(ドル)の空想物語。「米国様の10年債利回り」-「10年ブレーク・イーブン・インフレ率(市場が予想する期待インフレ率)」により大体の10年債の実質金利に近しいものと、ドル円を表示させてみた。ドルの実質金利とドル円の相関チャート凄い相関が確認でき「ほ~~~」と頷いてしまう一方で、【違和感ありすぎ・・・】。「黒い〇」は黒田前総裁率いる日銀が長期金利のYCCを導入して日本の10年金利をマイナスにした時(2016年9月)。率直に理解したのは、日銀の今までの僅かな金利調整なんて、割合的に殆ど影響がない事が分かりました!。植田先生達は、物価上昇で実質金利が下がるタイミングで利上げしてるだけなので、為替に影響がないのは理屈的に明確です(←少し前に理解した事ですけど!)。米国様の実質金利が下がらない限り、国内物価はコストプッシュにより実質金利が下がり、行き過ぎたインフレをさける(※通貨安を止める)為に、利上げや介入(口先)をしてたけど、基本スタンスに変化はなさそう。金利上昇でどちらの経済が保てるか(日本と米国様)のような構図かな?(※素人妄想)。でも逆説的に、円安の起点が米国の金利上昇から始まってるのだから、米国様の金利が下がったら「どうなる?」かを空想してます。(※発想がそもそもアホだな!)

それに関して、米国様が景気後退すると金利低下により円高になる事を想像してた過去。数年前は逆イールド(10年債-2年債)なども見て不安を持った事もあるけれど、過去のような定説が効かない理由を考えてみた。10債と2年債の逆イールド大手企業の100年債や50年債、更には今騒がれてるプライベート何たらなど、お金を借りれる限り、使い続ける事ができるのも、理由の一つかもしれない。解約騒動みたいに騒がれてるけど・・・使ったものは返せない。それに、金利を下げられなかった(※現状上昇してる)弊害はすぐに出てきそうな予感。10年債の上昇は通貨(ドル)以外の多くの資産に下落圧力をかけます。

なんか面白い「見方はないかな~」と思い、長期目線で物事を見てみる事に。米国30年債と米10年債利回りの差と、今話題の原油価格を表示させてみた。微妙に結構関連してて興味深い!。30年債と10年債の金利差と原油価格比較原油価格の上昇がインフレ期待を押し上げ、結果的に10年債金利は継続して上昇。上昇した金利が色々な部分に悪影響で派生した結果、超長期と長期の金利差が「ゼロ付近」になった事例から想像を膨らませます(※30年債は10年以上先の金利も想定する)。青線が30年と10年の債券利回り差がゼロ付近のところで、今の平常運転は0.6%位の金利差みたい。原油価格が高止まりしたら、それとも上がりだした影響の結果かは、当時の状況を知らないので分かりません。ただ、現在進行形の話において、米国の10年債利回りが上昇すると、「数日前のアレは何だったんだ?」とさえ思える方向転換が発生しており、そんな視点でニュースを眺めてると面白いです。

それ以前に国内もそうだけど、米経済活動の金利耐性は?。過去40年の金利水準を見ると、青色のラインは「世界のどこかで何かがおきた」ところで、金利水準は下がり続けてました。40年間の米国金利水準道が整備され、要所に町ができ、そこで人口が増えて商売が栄え、新しい道がその先にまた大きな街を作る好循環は、未開発の場所が多く、生産年齢人口が多く、人口増加が前提の経済成長で、日本も過去に経験した事象。生活インフラ整備が終わった先進国で、低金利はあるあるの話だけど、それ以前に国の負債額が比べ物にならない。金利を上回る経済成長をするか、増税するかの選択では前者を取ってます。

ま~話を戻して夢物語の続きを。
10年債利回りはFEDの金利調整やインフレ期待でも上昇するけど、30年債が長期の金利低下、又は将来の景気後退を見込んで、上昇を止める(買われる)る場所がありそう。超長期債券に資金が流れた後(利回上昇停止・又は金利低下)、30年と10年の金利差がほぼ無くなり、それが仮に正しい(←状況でコロコロ変わるから)のであれば、景気悪化を受けたFFレートの利下が加わり、為替はこうなった過去がありました。超長期金利と長期金利の利回り差が為替に影響したチャート昔と状況が大きく異なるので、参考になるか分からんが、米国債って今はまだ流動性が高いから、無駄ではなさそうな気もしてます。30年債利回りは既に20年債利回りよりも低い今、とりあえずは暫くこの辺も観察してみる事にしました。債券市場の参加者(特に超長期債)は賢いと言われますが、無知な私が観察する理由にもなりそうです。尚、2011年9月からの異常な金利差は「ツイスト・オペ」という金融政策の結果なので「完全無視」。そもそも原油次第(?)でもあるがおさまりそうですか?。そして、この現象が仮に起きた時に1ドルは何円?。もし同じ水準だったら、金利以外の水準が為替に影響し、それは悪化する一方なので将来の備えにもなる判断材料です。

過去のデータを眺めるのが好きな私は、1980年の日本と米国の政策金利を表示させてみた。1980年の日米の政策金利歴史に残る議長ポール・ボルガーのインフレ退治か。政策金利は日本で9%、米国は20%だったようだ。植田先生達(現状の日銀)が引き継いだ大量の日本株(ETF)と大量の国債の呪縛は大きく、金利をドバドバ上げたら、その両方の資産価値が減るので、日銀が赤字(※会計上)になるから選択肢が少ないのかな(哀)。そして経済成長に対しての国の債務の話は日本も同じか・・・。その上、ドルに対して必要以上の円高になると、国内景気が悪化する構造になってる(企業収益減と日経下落)し、植田先生の進める道が凄く細い気がする。

世の中の動きが早く、毎日ガラリと変わるので、先の事を考えるだけ「無駄」(汗)。とはいえ、国内も原油高を受けて4月からの値上げ発表が多くあるけど、油価格上昇に伴う物価上昇は既に確定してるので、日銀の動きには注目したいところ。物価上昇の割合に応じて、国内金利も上げる可能性は高いけど、それが一時的なのか【基調】なのか、専門家じゃないので分かんないや。それに、米国様次第というのも想像してしまいます。もう一つ、こんな状況において、経済抑制策を取るアジア各国と真逆の動き(対応)をしてる日本だけど、雲の上の方々の判断が自信の表れであればよいなと願うばかりです。少し先の将来が見える双眼鏡とかタイムマシーンとか占い道具とかあればいいのにね。

最後にも徹底して繰り返しますが、質屋丁稚の【夢物語】でございました。
本日は以上でございます。



金属価格と睨めっこ(このタイトル多いな)

鴫原質店の弟さんです。

色々なものが大きく値動きしてますが、チョイチョイ取り上げてきたシルバーに関連し、その後はゴールドについても触れてみます。シルバー価格に関しては昨年の今頃に書き始めたけど、短期的には下目線(哀)。シルバー価格のお絵描き3月13日に「どっちかな~」ってお絵描きしてたのがこちらで、17日頃に「上に抜ければいいな~」と状況を観察してました。尚、これは個人的な趣味で、トレビュ(こちら)で表示させてます。

3月16日の朝から18時51分までの値動きを記念撮影!。シルバー価格チャート自分の勉強用にと記録してただけなんだけど、話の流れ的に使います。札束の殴り合いで「売り方」の方が強い感じで、「これダメかも」と思った瞬間。この10分後くらいに価格は大きく動き出しました。銀の需要に関する美しい物語は多いけど、投資の本質が「利益を出す」ことにある以上、売った方が利益を出す可能性が強い場面であれば、売り方に皆が傾きやすい。

こんな状況でも金と銀の価格は仲良しで、少し「げんなり」してます。金と銀の価格推移チャート「おい!お前ら!!喧嘩別れしてくれてもいいんだぜ!」と叫びたい。立場的にはゴールドは上がって欲しい人間ですから。

余計な事に、この日限定で、為替も国内ゴールド価格の下落のお手伝い(涙)。金とドル円チャートこの瞬間は「う~ん」と思ったけど、すぐに円は下落していきます。金融決定会合の発表後の夜からの動きですが、何の力が働いたのでしょう(笑)。ただ、米国様の2年債利回りの上昇を見るに、現状の為替水準を維持してるのは、見えざる力の効果が多大にある事を実感させられます。

ゴールドも細かい部分を見ると、「売り」が入ってるようです。ゴールド詳細チャート情報発信ツールが多い中、色々な理由や今後の展望を多くの方が発信してくれますが、資金のポジション調整や、そこに売りを重ねてる気がするけど、事実は如何に?。1オンス3,700ドルとか、銀が40ドルになったら「金は?」とか、タラればも過去に書いてきたけど、欲しくて狙ってる人も多そう。どこで反発して上昇トレンドに戻るか、又は1980年代と同じようになるのか、多分誰も分からない。

多くの指標が凄い勢いで動いてるけど、影響力が強いのは実は各国の国債の利回り。今騒がれてるエネルギー価格はインフレ圧力になり、国債金利に上昇圧力をかける。それが色んなものに派生していくので、多くの指標に影響し調整が入ってる感じで、貴金属もその影響を間接的に受けてそう。そういえば、日米中央銀行会合が終わり、前回の私のようなど素人の疑問に対し、植田先生もパウエル議長も明確に回答してました(※記者さんナイス!)。エネルギ価格の上昇は一時的要因になるとの事で、直接的な金融政策の対象にはならないそうです。そして「先の事は分からない」というような言葉もありましたが、今の現状が続けば、大変な事になりそうで嫌だな(哀)。簡単に元に戻るという事はなさそうだし、色々と前進してる事もありそうだし、舵取りをしてる人の話は、真摯に耳を傾けていきたいところです。

以上(異常)でございます。





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