鴫原質店の弟さんです。
お店で買取りさせて頂いたアクセサリーに、無意味な私の好奇心が引きつけられました。思考回路が少し怪しい人間である私は、その品物から感じた何かで一人で勝手に空想劇を繰り広げる妄想癖があり、くだらない話ばかりですが思った事を取り上げたいと思います。
こちらがそのお品物で、箱に書かれてるのは「LANVIN」(ランバン)という文字。ご年配の方なら馴染み深い名前かね?。PARISとの記載がある通り、フランスのファッションブランドです。
お「フランス」ぅ~を感じるエレガントなデザインだ。「モノの価値=売った場合の金額」という概念が現代の市場心理にある中で、「すぐ売れる=剥離で扱える」とか「全く売れる気がしない=必然的に粗利率が高くなる」という資本主義市場における原理を垣間見ても、売主と買主の両方にとって、この中古アクセサリーに「今時における価値感」は無さそうです。「一生物」と過去に呼ばれてた伝統工芸品などの高額品達は、そんな市場心理により、その存続価値が薄れ続けてるのも一つの事実であり、少し悲しい現実でもあるのかな・・・。
このアクセサリーに魅かれたのは、裏側で「ひっそり」と主張してる文字とその背景について興味が湧いたから。LNAVIN「GERMANY」(ドイツ)との刻印が、化粧箱に刻まれた「PARIS」との関係性が面白い。「イタリア製」とか「フランス製」をブランドとして認識していた時代を空想し、「フランス製のお洋服」や「イタリア製の高級家具」などが人々の興味に触れていた時代もあったようです。そんな感覚が世界の常識なのか、それとも島国特有の異国に対する憧れか、どっちなんだろう?。昭和中期の時代に実在した「日本のハワイ」→「新婚旅行は熱海へ」というフレーズを見るに、まだ見ぬ海外への憧れも強かった可能性を個人的には空想してしまいます。事実なんて知らんけどね。
そしてコレ、西ドイツ製!。学生の頃に学んだはずの1989年の出来事の後、この言葉は日常では見る事が無くなりました。学生の頃は「つまらん!」と感じながら、テストの点数の為だけに学んだ事柄も、最近はホントに興味深く、楽しみながら歴史を見つめてます。はっきり言いきりますが「歳」なんでしょうね・・・(哀)。「に~~~しドイツが破裂した ボン!」って地理の勉強で覚えたのを思い出すわ~~。(※)当時の西ドイツの首都がボンという都市でした。
この品物をみた後、ドイツの歴史をサラリと読んでみましたが、「マルク」という2002年に廃止された貨幣に関してほんの少しだけ学びました。深堀なんてしたくない「戦争」という特殊な状況を完全に切り離しますが、困難な状況回避を目的にした計画性のない通貨発行量増加がインフレに繋がり、社会的不安の増大と政治混乱と庶民貧困化を招き、そしてインフレは隣国へと波及して、派生した社会不安から局地的な紛争へと広がっていく歴史を垣間見る事ができます。この数年間、海の向こう側でおきた出来事と、100年前の出来事との似てる部分だけを観察しても、色々な事を考えさせられました。そして、初めて知った「レンテンマルクの奇跡」という政策も興味深く、新通貨「レテンマルク」を発行して、従来の1兆マルク(旧通貨)を1レンテンマルクとして交換・・・・・したらしい。その後も政策は色々続くけど、一つの事実としては、旧通貨マルクの通貨価値をほぼゼロにしたようです。そんな時の資産防衛対策として、国の政策に影響されない不換紙幣(金・銀・プラチナ・仮想通貨等)が注目されるの理解しますが、雲の上の方々の聡明なかじ取りに期待し続けるのみですね。
お金でモノが買えなくなった国の通貨に興味を抱き、色んな事を学んだここ数年。通貨価値存続の前提などの学問的な要件が多かった気がするけど、7月3日、遠い遠い海のはるか向こうの先進国で起きた2度目のトリプル安(通貨安・株価安・債権安)は、「それだけで・・・そうなるんだ」という驚きがありました。今月は国内の今後に影響する大事な一大行事が進行中で、日本国債の金利や為替がどう動くか、自学自習を兼ねて考えてたりもします。もう既に、中長期国債の金利が上昇し始めてるの理由は恐らく・・・。そして複合要因はあるにせよ、為替は・・・どうなるんだろう?。
いつもの事ではありますが、何故にアクセサリーからこんな話になったのか・・・【謎だ】。ま~思ってる事をバチバチ~バチ~~って書いて、ちょっとだけ構成弄って、誤字脱字チェックをする程度なんで、所詮ブログって事でお許し頂ければ助かります。さて、今日は令和7年7月7日の七夕で願いが叶いそうな気もするから、世界平和をしっかり祈って終わろうかな。ど~か平和でありますように。
本日は以上でございます。