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タイ旅行記 – ジュエリーフェア編

鴫原です。
今回はジュエリーフェアー編です。

タイでは定期的にジュエリーフェアーが開催されます。
藤田さんが案内、買付のお手伝いをしてくださるとのことで数名が同行しましたが、私の目的は買付ではありません。
当店の通信販売では海外の代行業者から頻繁に注文が入り、店舗には海外の宝石業者が仕入れにくることがあります。インドの宝石商の方々はからは何度もご購入いただいておりますし、スリランカの鉱山主が最高品質のサファイアを700万円で購入されたこともありました。
そんなこともあり、今回のフェアへの参加において、私の主な目的は各宝石ごとの海外市場における相場と、私たちの二次流通(中古)相場との違いを把握すること、世界のカラーストーン取引の中心地であるバンコクにおいて、どのような形で取引が行われているのかを理解することとなります。

前回と同様、藤田さん宿泊先のホテルに集合。高架鉄道→地下鉄と乗り継ぎ、会場であるクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センターへ到着です。

タイ・ジュエリーフェアの受付
ジュエリーフェアの受付

大きな建物で来場者も多い為、入場手続きをする前から二グループに分かれてしまいました。(汗)
なんとか藤田さんのグループと合流し、タイ国大使館から送られてきた書類とパスポートを提示して入場パスを頂いた後は各自会場を回ります。
会場は非常に大きな建物の一階と地下の全フロアを使用しています。

ジュエリーフェア会場会場の縦・横の端から端まで。これが2フロアあります。

そこに世界各国から宝石関係業者が集まり展示・販売会を行い、それを目当てに世界各国から来場者が訪れます。
完成されたジュエリーだけではなく、研磨済や未研磨の宝石、鑑別用機材、ネックレス作成機器やワックス鋳造機等の機器、デザイン用CADソフト等々色々なものが販売されています。

様々なジュエリー用機器

様々なジュエリー用機器が展示・販売されています

まぁとにかく広い、取りあえずはどこにどういう商品があるのかを把握するために速足で回ることにしたのですが、4時間経っても終りが見えません。
休憩するために正面玄関に行くと・・・軍隊の楽隊が並んでいます。
タイの軍楽隊
次第に人々が集まり、賑わいを見せ始めました。不思議に思い、その理由を尋ねたところ、「キング、キング!? いえ、クイーン、クイーン」と教えていただきました。
しばらくすると、ジュエリーフェアの会場入口が閉鎖され、軍楽隊の演奏が始まります。そして、複数の護衛車に囲まれた中心の車から、女王陛下と思われる方が降り立たれました。入口には、王女様のデザインされたジュエリーが紹介されています。「王女様のジュエリー」とは、なんと魅力的な響きでしょう。

タイの王女様
王女様のジュエリー紹介。タイ語で書かれていましたが、google翻訳で理解できました。

次の日は前日に目星をつけたブースをめぐります。
・石を見せてもらい
・二次流通での業者間価格を想定
・販売価格を聞く
というのを繰り返します。
二次流通と大きく離れているのもありますが、二次流通にかなり近い価格のもあります。
私たちの中古相場というのは需要によってのみ決まり、新品の場合は価格設定は相場もありますが仕入コストにも左右されます。そのため、一概に判断することは難しいものの、石ごとの価格差を把握することで、今後の商売に生かせそうです。
ブースを回っている中で、藤田さんたちのグループとお会いし、買付の様子を見学させていただきました。
宝石の買付風景 ジュエリーデザイナーとしてお仕事をされている方々からの相談に藤田さんが対応され、色による産地の違い、相場、石の見極め方、価格交渉の方法などを説明され、多くの学びを得ることができました。
数多くの宝石を見て回り、最終的にはお二方ともお目当ての宝石を数石購入することができました。
この宝石たちからどんな素敵なジュエリーができあがるのか楽しみです。

日タイ橋
移動中に見つけた橋

日本のODAによって掛けられた橋らしいです。

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