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昭和五十一年 天皇陛下御在位五拾年記念 純金杯

鴫原質店の弟さんです。
珍しそうなものがあれば記録に残す意味も含めてネタにしておりますが、本日はそんな感じの更新です。

ご紹介するお品物をまずは拡大してご覧ください。金杯の拡大写真金杯の拡大写真今にも羽ばたきそうな鳳凰が掘られています!見とれるくらいかっこいいですね。(何故拡大する必要があったのか、書き終わってみて不思議に思いました!)

では少し遠目から(というか普通に見たところ)。昭和五十一年天皇陛下御在位五拾年記念金杯昭和五十一年天皇陛下御在位五拾年記念金杯こちらは昭和五十一年天皇陛下御在位五拾年記念に製造された純金の金杯です。40年以上前に製造された品物で私は初めて見るもののような気がします。

製造会社の説明書みたいなのがついております。説明書説明書限定3千個らしい!。きっと現存するものの数は多くないのでは?。45gとの記載がありますが45.8グラムあるので、もしかしたら個体差で重量が違うのかもしれません。

裏には財務省造幣局品位検定マークがあり、純金という文字の後ろに見慣れない特殊な刻印がありました。特殊な刻印特殊な刻印皇族の方々に関係するマークなのでしょうか?

最初に見た時は梱包方法にも少し驚きました。マトリョーシカ人形のように重ねた梱包マトリョーシカ人形のように重ねた梱包木箱の中に木箱が入っており品物の品位を感じます。マトリョーシカ人形のように5段重ねとかだったらもっとよかったのに!とか、私はなんか変なことばかり思いつきます。

本当はコレ、ブログ用にと写真を撮っただけなのですが、社長さんから「ついでに販売してみたら?」というご指示があり、一応値段をつけて販売することになりました。消費税込で¥335,000が販売値段となります。「そんな金額じゃいらないよ」とか「それで売れると思ってんの?」とか思う人が断然多いと思いますが、お客様から譲って頂いた金額が¥301,700なんですよね。消費税やらカード手数料やら、ネットに掲載する作業を考えると‥‥‥販売努力そのものが赤字を生むのか?!(滝汗)。金の価値として考えた場合は¥322,798(11月6日現在)なので、買取と金属販売における粗利率は3.6パーセント‥‥‥、競争が激しいので動かす金額の割に粗利がない商売ですが、買ったその時点で売り切れば利益が確定します。ただ今回は、買い取った後に人が動いて作業をしているので、なんとか人間のパワー分(作業代)は上乗せしたいのが本音かな。まぁ~そういっても、ブログのついでだったので、大した努力もしていないのも本音です(笑)。

ところでこの品物「需要あるの?」と思っていたところ、ヤフオク!での3日でのアクセス数が120もありました。当店の更新を必ず見てくれているお客様が確認したのか、何かの検索でアクセスしたのか分かりませんが、取敢えず120人は見たという結果です。

本当は「この品物に価値を感じて頂ける方」にご購入頂ければ一番いいのですが、金額も含めて、これに価格相応の価値を見出せる方がいるのかということが大きな問題点。昔と違い最近は、今使うものをタイムリーに手に入れることのできる世の中になり、今使わないものはいらない世の中になってきていると私は思っています。「置物」や「記念品」や「骨董品」などの「今使わないもの」に属し、使用することが出来ないこの金杯が金価格以上の値段で売れるのかということが少し興味深い。この金杯でお酒を飲むという人がいれば買ってもらえそうだけどなぁ。

とりあえず品物への敬意を表し、一生懸命販売する努力をしておりますが、今月中旬には溶かしてしまう予定です。ご興味ある方がいれば是非!14日までは当店に存在している予定です。その間わたくしは、金の大暴落がおこり原価を割らないことを御祈りしております。本日は以上です。

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