HOME > 質屋ブログ > セイコープレサージュ スタジオジブリ「紅の豚」コレボレーションモデル

質屋ブログ

セイコープレサージュ スタジオジブリ「紅の豚」コレボレーションモデル

鴫原質店の弟さんです。

社長さまが市場(業者間オークション)で仕入れてきた商品に、私好みの品物がありましたので取り上げます。プレサージュの紅の豚コラボモデル こちらの時計はなんと、スタジオジブリ「紅の豚」とのコラボレーションモデルです。最初に見た時は、他の商品と同じく「数ある仕入れてきた腕時計の一つ」という見方でしたが、「ジブリ」と知ると私の見る目がガラリと変わってしまい、マジマジと観察してしまいました。数量限定600本の品物らしく、出会えたことに幸せを感じます。簡単に時計の説明も加えると、型番はSARK017で定価が¥440,000です。時計の詳しい情報を知りたい方は公式ホームページ(こちら)で確認下さい。

私が愛でたいのはジブリの世界感。とりあえずジブリさんの公式ページ(こちら)からフリー画像をお借りしました。「常識の範囲でご自由にお使いください」とありがたい言葉に感謝して使わせて頂きます。サボイアの尾翼と時計のインデックスマルコの乗る飛行機「サボイアSー21」の尾翼に描かれた「カラーとマーク」がインデックスにある事に気が付きます。文字盤には琺瑯という日本の伝統技術が活用されているとの事で、プレサージュらしさも感じられますね。秒針はプロペラを連想されるデザインになっており、中央を境目に仕上げ方法が異なります。こういう形状の秒針を見た事が無く、観察してるだけで楽しくて仕方ありません。針が示す時間が「16秒なのか46秒なのか」を気にする方はこの世界感には浸れなさそうですね。

ケースサイドには「SAOIA S-21」の掘り込みがありました。時計サイドのデザインそしてリューズに描かれたRはイタリア語で「赤」を意味する「Rosso」のRかな。時計の本質を崩さない部分にさり気なく「紅の豚」の世界感をアピールをしているところに共存性が感じられます。

ベルトにも尾翼と同じカラーリングデザインが入ってます。ベルトに刻まれたカラーリングこの部分の縫製は構造上不要で、デザインの一部として採用されたと推測します。

そしてまた付属品の一つにこちらの替ベルトがあり、このカラーリングに超感動!。真っ赤なクロコダイルの替ベルト真っ赤過ぎるクロコダイルのベルトに変えれば、さらに「紅の豚」の世界感に浸れること間違いなし!ですね。それにしてもこのベルトを付けたらド派手だろうな・・・。しかしマジでカッコよすぎる!。何だか勿体なくて使えなさそうな予感しかしない。

ケース裏面にはマルコ様がいらっしゃいました。時計の裏蓋の画像イタリア語で「Un maiale che non volare è solo un maiale」と書かれた文字は、日本語に訳すと「飛べない豚はただの豚だ」です。上映当時は映画の宣伝をテレビCMで頻繁にやっており、このセリフを何度も聞いた事を思い出しました。今になっても意味はよく分かりませんが、とても凄い言葉のように思えるのはやっぱりジブリだからですかね。そしてマルコの声もいいんだよな~~(←私の感想)。

付属品にも所々にジブリ色が。トトロもラブリーだ!。付属品に描かれたジブリの世界時計の内箱に書かれていた「時間にしばられずにいきましょう」という文字が心に響きます。そんな風に生きていけたらいいんですけどね~~(涙)。現実は理想とほど遠く、悲しいものなのだよ・・・。

昔から多くのコラボモデルが発売されていますが、近年では2次元世界からのコラボレーションが多くなってきたように思います。ジブリで例えると「トトロ」や「ジジ(魔女の宅急便)」や「天空の城ラピュタ」のコラボモデルもあり、セイコーのアルバとプレサージュで展開されています。そしてまた、当店で最近販売していものにセイコーの「ザクモデル」やタグホイヤーの「マリオモデル」がありました。探せばいっぱいありそうですが、「腕時計に求められているニーズの変化」の一つの形が、このような商品が創りだされる源になっているのは間違いなさそうです。

私の場合、「時計って何のためにするんだっけ?」と思ってしまう悲しい人間ですが、この「紅の豚」コラボモデルはすぐに売れてしまいそうな予感がしてました!。なんせ世界のジブリの限定600本モデルですし「紅の豚」ですから。こんなコラボが出来る事がプレサージュの魅力、そしてブランド力なのかもしれないと感じています。入荷してすぐ(←先週の事です)こんな事を書いてましたが、本日7月2日、ネット通販で購入の注文が入りました。ネットに出品したのは先週で、お店に展示し始めたのは昨日の事。来店されるお客様の目に触れる事無く、当店からひっそりと旅立つこの子に、「マルコっぽいな~」と感じてしまいます。

尚、「マルコ(マルコ パゴット)」はヒロインが主人公のブタさんを呼ぶときの名前で本名になり、他の皆は「ポルコ」又は「ポルコ ロッソ」と呼んでいます。イタリア語で「Porco Rosso(ポルコ ロッソ)」と書き(時計の裏蓋にも記載あり!)、日本語訳は「赤い豚(紅の豚)」でカッコいい!(←何がだ?)。映画の中でおばあちゃんがマルコの事を「ポルチェリーノ(Porvellino)」と呼ぶシーンがありますが、「子豚ちゃん」的な意味合いのようです。ように皆さん「豚」さんと呼んでいるのですね。そういう一面をみても他にも沢山あるであろう「豚さんを連想される単語」であればマルコは反応してくれそうな気もします。しばらく見てないけど猛烈に映画を見たくなりましたので、DVDを借りてくることにしよう!!。なんか話が凄く湾曲し、時計の話と関係ないところに着地してしまいましたが、いつもの事なんで気にしない事にしてます。「さらばだ!マルコ~~~~」。

本日は以上でございます。

[ カテゴリ:質屋あれこれ ] [ ブログ記事一覧 ]