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1975年発行天皇陛下御宝祚50年「奉祝メダル」 京都御所の紫宸殿と高御座

鴫原質店の弟さんです。

完全無欠、全知全能、当代無双と(私が)思っているグーグル先生が教えてくれない、超絶レアだと思われる24金のメダルが買取品の中にありましたので記録用に取りあげます。天皇陛下御宝祚50年メダルそれがこの「天皇陛下御宝祚50年」と題された「奉祝メダル」(←正式名称不明)。長く続いた昭和の時代、天皇陛下に関する多くの記念品が発行されており、少し前にも50周年記念「奉祝御鏡メダル」などを取り上げました。ただ今回の記念品については先生(←グーグル)のデータにもなさそうで、個人的に色々調べあげ、完全無双のグーグル先生のデータの一部として役立ちたいと思います。

と、その前にメダルの詳細部分を鑑賞。メダルの細部の造り日本に数ある年号の中で「昭和」は最も長く続いた時代です。そういう背景もあり節目を祝うこのような記念品の数も多く、そして金価格も今ほど高騰していなかった歴史からか、豪華絢爛な造りの品が多いのも特徴です。同じものが見つからない現状では、これが一体どのくらい生産されたのか知るすべがありません。そして製作者は誰なんだろう・・・?。

もう片面のデザインはこんな感じ。描かれた紫宸殿どこが描かれているのか探してみたところ、明確なポイントがあったので「ここだ!」という場所を特定できました。描かれているのは京都御所の紫宸殿(ししんでん)だと推測します。

最初は正倉院も似てるな~なんて思ってたけど、明確な違いとなった2つのポイントがこんな部分。紫宸殿の特徴建物中央に配置された恐らく「紫宸殿」と書かれているだろう正殿の形状や構成。そして両側に意味深げに配置された植物が大きなポイントで、東に「左近(さこん)の桜」、西に「右近(うこん)の橘」が表現されています。紫宸殿は即位式などの重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿で 、1855年(安政2年)に造られたらしい。入母屋造桧皮葺・高床式宮殿建築による格式の高い建物で、古くは唐の都の長安を手本に造営された平安京時代があり、その復古を目指して再建されたとか。とにかくとても凄い場所って事ですね。

紫宸殿と分かれば最初にご覧いただいた面に表現された場所もつかめます。描かれた高御座屋形の形状や鳥さん(鳳凰)が配置された風景から推測するに、これは天皇が座られる高御座(たかみくら)。現在のものは昭和天皇の即位にあわせて大正2年につくられたとの事で、紫宸殿に常設されているそうです。宮内庁の専用ページ(こちら)にて、とても綺麗な実物の写真が拝見できますので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

そしてこの「奉祝メダル」の大きさはこんな感じ。メダルの大きさと厚みの写真24金の重さは約45.6グラムで造幣局のマーク付き。数が分からないのが残念で、こんな事では先生(←グーグル)の役に立ってない気もしてきました・・・(哀)。というかそれらを調べ上げ先生の役に立つためには、膨大な時間を要する事になるので、これ以上の深堀はやめときます。

今回取り上げた京都御所は宮内庁の管轄で、公式ページ(こちら)に参観申し込みなどの案内がありました。直近では令和6年3月20日(水・祝)~3月24日(日)の期日で申し込みが可能なようです。京都御所の参拝ルートページを進むと京都御所公開順路という全体マップのようなものがあり、その一部をお借りしますが、青〇の印をつけた部分を見る限り、紫宸殿も参観する事ができそうだね。行きたいよ~~。

メダルの話から京都御所の話に辿りつきましたが、個人的に京都は大好きなところ。最初に訪問したのが大学の卒業旅行で、夜行バスに揺られて現地まで行き、ビジネスホテルを拠点に1週間ほど滞在してきました。その後も、大阪出張のついでに日帰り観光(一人で)などもしてましたが、時間とお金にゆとりがある限りゆっくりしてみたいところだね。ただ、その時間がないんだよな・・・(涙)。今年も始まったなど思ってたら、もう1月も終わってんだから、人生なんてあっという間。やりたい事はやったほうがいいんだけど、色々と責任もあるから全てを放棄する気には到底慣れない・・・。「〇〇改革」により働き方もドンドン緩くなった時代において、人並みに休みたいとは思わないけど、もう少し自由時間があればいいな~など、京都の話から休みの話に脳内思考がシフトしてしまいました。京都御所か~、マジ行ってみたいわ・・・。

本日は以上でございます。

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