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質屋の道具「オメガ シーマスター用裏蓋オープナー41mm用」

おはようございます。鴫原質店の弟さんです。本日は質屋で使うアイテム紹介です。

当店ではHOROTEC(ホロテック)社が製造している裏蓋オープナーを使用していることを随分前に書きましたが、少し前に新しい仲間が追加されました!。それがコレです!。新しい道具新しい道具HOROTEC(ホロテック)社製、オメガシーマスター専用オープナー41mm用。「何これ?」と思った方は【こちら】をご覧ください。

少し前のとある日……、オメガ現行品クォーツモデルの電池交換をしようとした時のことです。直径41ミリのシーマスターは、今までの道具ではサイズが合わないことが発覚したのです!!。今更感はありますが、それだけ現行品のオメガシーマスターのクォーツモデルの流通量が少ないのか、それとも当店に来ないだけなのか。でも確信できるのは、このお店の誰一人としてその時計の裏蓋を開ける事が出来ない現実のみ。その時はマジで驚き社長にすぐに報告!、そして社長が速攻で探してくれ無事に導入された思い出深い品でございます。

同じメーカーなので基本的な造りは同じです。新しい道具の裏側新しい道具の裏側違うのは裏面にメーカーさんの自己主張が強まった事かな。3つ並べると一番右の新人君が少し大きめな上、メーカーも書いてあるので偉そうに見えます(僕だけか?)。3つのオープナー3つのオープナーくっつけてみると一つだけ直径が大きいことがよく分かります。3つのオープナーを並べているとこ3つのオープナーを並べているとこ余り協調性がなさそうな人(道具)という印象。レディース用とメンズ用のお二方は同じ大きさなのにね。

ハンドルは今までの物を使います。当然ですが今まで愛用していたこの子達とはしっかり連携します。ハンドルとの連携ハンドルとの連携そして「仲良くしてください」と祈りながら新人君につないでみます。新しいパーツのハンドルとの連携新しいパーツのハンドルとの連携やはり……協調性に欠けるのか?。ちょっとした隙間ちょっとした隙間隙間が埋まりません(涙)。持ち上げてみたところ持ち上げてみたところでも持ち上げてもきっちりとくっついているのでちゃんと使用できそうです!。

さてさて、好き勝手書いておりましたがここで終了です(お詫びします)。実は本来、この41mmオープナーには独自のハンドルがくっついており、今回紹介したパーツのみの購入はできません。最初に道具屋さんに問い合わせたところ、ハンドルとのセット売りしかカタログにのっていなかったのですが、社長が下部パーツのみ分けて頂いた為にこのようになりました。もちろん事前に旧型ハンドルとの互換性を調べて頂き、「隙間ができるが使える」ことを確認した上での導入でございます。

このハンドルって結構大きいので2つもあったら保管に大変です。そして値段も高いので、目的のパーツのみを安く購入できラッキーでした。道具屋さんにありがとうを伝えたいです。

考えてみれば、新しいこのパーツは親元を離れて嫁いできたお嫁さんのようなものです。本来ちゃんとした家族(ハンドル)があるのに、若干違う家庭(規格が違う旧型ハンドル)に無理矢理押し込まれ、隙間があるなど好き勝手言われて少し可哀そうに思えてきました(←全部私一人が言っていることですが!)。大事にしないと壊れてしまいそう。

先輩のオープナー達はこの店で20年弱仕事をしてきております。ただ、もう生産されていない古き良きシーマスターはこれからどんどん数が少なくなり、いずれは見る事もなくなるのかもしれません。そうなるとこの新人さんが主力がとなっていくことが予想されます。

でも可能性として、最近の大きな時計ブームが去り、直径の小さな時計が製造されていく可能性もあります。メーカーさん(オメガ)もこれらの道具たちに適用した構造に戻すこともあるかもしれませんので、古きも新しきも大事にしていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。

尚、この道具を購入するついでに、別に2つの道具が届きました。次の更新でさらりと取り上げてみます。以上

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