鴫原質店の弟さんです。
12月3日と4日は仙台で開催されているリサイクル系の市場に参加してきました。毎月の事ですが、月初めに2つの市場が仙台で開催されるので、何も用事が無ければ参加させて頂いております。市場によって出品される荷物の傾向が異なります。大きな分類では時計と宝飾品、そしてブランド品に分かれるのかな。3日に行った市場では時計と宝飾がでてくるものは少なく、4日に行った市場では多少の違いはあれど毎月出品されています。個人的には小売り向けの腕時計がでてくる市場が好きかな。
なぜ市場によってそのような傾向がでてくるか。それはそこにいる買主に依存されます。宝飾品を買う人がいない市場に宝飾品を出したって、高値で売れるはずがありません。逆に買手が多い場合は、少ない荷物を値段を競って取り合うので、品物を完全な相場で買うという事はできず、結果的にセリ値は高くなる傾向にあります。
またここ数年の傾向としては、海外向けに品物を集めるバイヤーの値段が安定して高値を維持しています。それを知っているのかいないのかで、一つの品物の店頭買取の値段から、もし小売りをするのであればその値段設定まで全てが変わってきます。とにかく市場で売り抜ける最高の価格だけは知識としてとても重要です。とはいえ、上には上があるので、「できる限り身近で」という条件補足をさせて頂きます。
市場の参加者の殆どは「売り手」か「買い手」ですが、私の場合は値段の確認が主な目的です。11月にも「市場に参加してきました」的なブログを書きましたが、ほぼ毎月参加して値段の推移を見てきます。そういう意味合いで参加しているので、価格が合うものがあれば買ってきますが、意地になって購入する事はあまりありません。
ずっと前からですが、ブランド古物業界での主力商品は、10年以上前に販売されたスター商品(シャネルやルイヴィトン)や腕時計と宝飾品などが大きな割合を占めています。円高の時に海外からどんどん輸入して安く買えた商品達や、バブル全盛期に日本に輸入された商品などが、今は海外にどんどん輸出されているという状況が続いています。でるものが出尽くした時、その先は一体どうなる事やら。
状況に合わせて淡々とやるしかないのですが、色々と思い悩むこともありますね。お酒でも飲みながら色々と語り合いたい気分でが、真面目に仕事(作業)を頑張りましょう!