鴫原質店の弟さんです。
本日は店頭で買取したフランスの「20フラン金貨 セレス」をご紹介。品位はK21.6(90パーセントが金)で重さは約6.45g。
1849年から1851年の3年間で12,704,000枚が発行されたそうです。
セレスというのは描かれている女性の事で農業の女神様らしいです。
裏側のデザインはこんな感じ。
ペンダントトップになっていて画像上部の丸環を目印にすると、表裏で上下が逆さまになっているのが分かります。現代コインのメープルリーフ金貨や日本の金貨は裏表ともに上下が同じなので若干の違和感がありますね。
これをみた時、少しだけですが心がときめきました!
なぜかというとこの金貨は実貨幣です。約150年前のフランス人はこの金貨で実際に買い物をしていたのです。色々と調べると1800年代のフランスの貨幣は銅貨と銀貨と金貨で作られていたそうで、金の現代における貨幣価値を考えると夢のような時代ですね。
この金貨1枚で当時はどんなものが買えたのでしょう?
今のお金で考えるとどのくらいの価値があったのか想像するだけで楽しいです。
紀元前から現代まで、様々な金の装飾品があるかと思いますが、人類の金の装飾技術は本当に凄いなと思います。今とは違い大した機械もない時代に、このような装飾をした貨幣を作っていたのですから。
型枠を造ってドロドロに溶かした金を流し込むだけでしょ!とかの突っ込みは私には不要です。私はこのコインを見てから色々考えて心から感動しておりますので。
せっかく色々調べたのでこの品物は店頭で販売してみようと思います。金の貨幣価値以外の価値を感じてもらえる方に買ってもらいたいし、今から150年後にもこの形で残っててくれたらなと思ってます。売れなかったら私が買ってもいいし!
店頭販売価格は4万6千円で値札を作ります。品物への思いが少しだけこもってますかね(笑)