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金属全体の動きを継続鑑賞 金利と為替の影響は? 

鴫原質店の弟さんです。

世界中の多くの方が注目する、そして仕事にも多大な影響がある金属相場の鑑賞です。話の流れ的に絶対切れない、少し面倒なところに首を突っ込むので退屈な話。週中の米国様の連邦公開市場委員会の決定事項では、金利誘導目標が引下げられました。バランスシート縮小を辞めた(12月1日)矢先、当面400億ドル程度の財務省短期証券を買うとのアナウンスです。利下げ反対に2票あるので、先の見通しは不透明感が漂う。ただ、現時点ではこの先2年間、あまり金利は動かさない見通しのようです。国家の金利調整をしてる超専門家の意見さえ割れるので、今後どうなるかなんて分からないですよね。それに陣営関係もある多数決だから、考えても無駄な事だ。米国様の金利動向と為替(ドル円)の関係があるとはいえ、国内独自の円安圧力が少しあるので、この先どうなるかな。

決定された事について、極論的に簡単な言葉で表現すると「市場に紙幣を供給する」という事。今後のゴールド(金)相場に関して、何度か取り上げたディベースメント取引(Debasement Trade)の行方を占う要因にもなります。FEDのバランスシート外出や労働さえ制約された2020年、人々の経済活動を守る為に大量のお金が供給されました。空から舞い降りた大量のお金が、高級時計やブランド品や自動車etc等の価格上昇を招き、紙幣量増加による現金価値減少で、ゴールド(金)価格も間接的影響で大きな上昇相場になり現在に至る。そしてそんな市場のお金の流れ(流動性)がざわつく中での決定事項は、今後どの位の規模で量的緩和(紙幣流通量増加)がされるのか注目される一方、インフレ率や今後の米国様の金利にも影響する話です。とはいえ、米国利下げはドル価値低下(ドル指数下落)に繋がる可能性が高く、ドル建て金属相場にはプラス要因になるから、何もなければ安定感抜群とも思え(※もう利上げないとの事なので)、その後の金属相場達は伸び伸びしてるように見えます。その反面、円がそれに追従するか(対ドルを維持するか)どうかが、国内金属相場の今後の行方。

米国債の10年金利と2年金利の差の動きで、その後何が起きたのかを簡単に調べる事ができます。米国10年と2年の金利差グレー線の部分で結果的に何かしらの大きな出来事が起きた過去。チョイチョイ〇〇と似てるな~っと書き続けてましたが、そんな過去からの連想ゲームでしかありません。深く長い期間の逆イールドは1980年以来の現象で、金属相場もそのタイミングで明確に反応してきた歴史がみれます。ただ【今回こそ】違って、グレー線(景気後退)になるのかならないのか未だ見ぬ未来。ただ、突然・突発的に何かが起きた歴史もあり、グレー線の状態になれば過去の値動きも参考にもできます。所詮は過去なので、参考程度とは思いますが。

半年で100%以上の価格上昇を成し遂げ、過去最高値を更新したシルバー(銀)。銀価格コレ・・・世界中で熱狂してる動きです(汗)。歴史上の金銀交換比率が「15:1」と書いた事あるけど、そうなるのなら今だと1オンス280ドル位?。日本人にも人気の投資対象で、買った人全員が儲かってる(←売り負け除く)現状、ここから世界人口の全ての人が、全員で一斉に銀を買う(←ペーパー上)とどうなるのかも興味深い。全員お金持ちになれますかね?。そんなことがある訳なく、何かがぶっ壊れそうな気しかしないけど、今までと何かが違うのか?。上がり方も下がり方もエグイ。

次にプラチナ。プラチナ下がるかな~と思ってたプラチナだけど、色んな理由を後付けして上昇中。こうして見ると投機対象として見れば上昇率が小さいな。紙幣量は過去とは比較にならない現在、これから宇宙に上がる勢いで飛んでいく?。こちらも上がり方も下がり方もエグイです。

ゴールドに関して、グレー線の直前の値動きを部分的に切り取るとこんな感じ。過去のゴールドチャート時間軸と価格上昇率は調整してるけど、似たような形状にも見える。表示してるのは、1980年と2011年と2025年頃で、なかなかの相関性が見えます。過去の流れを見ると、その後に調整期間に入ったけど、ここも今までとは何かが違うのか(※それを願う)。

金価格と銀価格の相関もま~ま~だけど、半年間の上昇率では断然「銀」の勝ち。銀と金の値動きゴールド価格に対してのシルバー価格を考えてみたけど、理屈的には逆の発想も正論に思えます。どれもこれもいつまでも、このまま無限に上昇し続ける未来はあるのだろうかと思う一方で、世界の変化がもたらした結果を受けてる可能性があるのかね?。銀投資の目的そのものが、各種産業の今後の発展を見越しての事だけど、銀価格が上昇すると産業が衰退する歴史が過去にはあったようです。今後の行方は?。

20年前は特殊な環境にいる方しかアクセスできないような情報が、誰もが簡単に直ぐに見れる便利な時代。退屈な折れ線グラフで見れる過去の値動きは、「ドル基軸通貨体制」においてのお話でもあります。金と銀で見られる1980年の上昇時、米国様の歴史に刻まれた「双子の赤字」と現状が似てる部分もあり、その後の政策も何となく似てるのよね。もう一方で、基軸通貨システムとか世界情勢とかの大変革の予兆なのかもしれんな~などと、大げさに色々と思考したりも。行きついた未来の金属値段が「正解」だとすると、正解なんて全く分からず(笑)、色々な思惑で動く金属相場の適正値が今のところ見えないのがとても楽しいところです。ただ、根本にあるのは通貨そのものの信憑性もあり、2020年の「お金はいくらでも供給できる」事実に対する不信感が、不換紙幣(例えば金属)の人気を高めてるような雰囲気は何度か書いた話でもあります(※事実は知りません)。

国内でも「通貨の信認」という言葉を聞くようになりました。雲の上の方々の発言も変化してるように感じますが、植田先生達のご活躍を信じて様子見継続中。中立金利の話があるけれど、ここからの利上げペースなど、来週の日銀会合アナウンスとその後の動きなども楽しみです。30年間まったくなかった「A格付け」の利回り商品(日本国債)が、世界に突如ポツンと出現した点において、凄い需要がありそうに個人的には思える一方、「ペソやリラ」のように通貨価値が下がり続ければ利回が高くても買われない!ので、金利ある世界に突入した現在、これ以上の通貨価値下落は許容できなさそうな気もします。国内金属相場の行方に関係する、国内金利と円の動きにも継続注目ですね。ま~目先は国内実質金利の動向と米国様の景気次第だとも思うけど、円高になり過ぎると一気にデフレになりそうだし、円安にし過ぎると物価高が加速するし、政府と日銀の決定が少なからず影響しそうな環境だな~と、個人的には思えてしまいます。

本日は以上でございます。

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