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ぼけ~っと情報収集

鴫原質店の弟さんです。

日銀の政策決定会合が終了しました。植田先生の会見を2度程聞いてたけど、幹事社の質問の冒頭で「日銀の使命」を強い口調で述べてたのが印象に残ります。物価上昇率のイメージ10月31日に「経済・物価情勢の展望」という資料が掲載されており、物価見通しがでてたのでお借りして貼っておこう。今後、物価上昇率は少し下がる見通しだけど・・・、緩やかな物価上昇は止まらないようです。インフレ対応を本気でしないと預金(資産)の目減りは止まりませんので、色々と考え込む日々がずっと続いてます。今後どうなるかね?。(10月31日公開の「経済・物価情勢の展望」【こちら】より)

発表後の会見後の為替の動きはこんな感じ。ブルームバーグの記事見出しなかなかの値動きで円安に触れたけど、次の日銀会合が12月だから、それまではそうなるよな。ま~少し下がってた国内ゴールド価格が上がったので喜ぶ面もあります(笑)。それに、直後から新しい財務大臣様の牽制発言も発動し、展開が慣れっ子になってきましたね。今の財務大臣殿はお立場につくずっと前から、ドル円は120円位が水準という言葉を継続してされてる、もと大蔵省出身の知性溢れる方ですので、個人的には今後のご活躍を期待させて頂いています。さて・・・今後どうなるかね?。

そんな為替の動きなど無関係に、前総裁がブルームバーグのTVインタビューに出演してており、興味深いお話が。その後のドル円チャート金利差と為替について述べられてましたが、国内金融の最高峰のお方のお言葉。見立てでは12月に利上げとの事ですが、さて・・・今後どうなるかね?。(※見出しはブルームバーグ【こちら】から、一部をスクリーンショットでお借りしました。)

そしてこれも数日前のブルームバーグの記事。ブルームバーグの記事見出しこちらは投資の専門チームのお言葉。もしこれがホントであれば、現状4%程度の利回りの外貨証券をこの為替水準で買うと、期間次第では損するって事になる。ホントに色々考えて判断ないと散々な目にあう可能性もあり、全ては自己判断です。それに世間が円安で騒がれるこの状況で、こんなに色々でてくる理由はなんだろう?。そして向こう10年の金利上昇というが、金利上昇に耐えれる理由があるからこんな発表がされてる訳で、経済成長(違った意味でインフレ)が今後10年継続するという判断なのだろうか?。さて・・・今後どうなるかね?。

多分2年前位、副総裁の為替レンジ目安について「どうやって維持する?」と疑問を書いてた事を覚えてます。名目の日米10年国債の金利差で為替を見ていた4月頃まで、日銀が実質金利で為替とインフレ率を調整してると気が付いた先月位、そしてつい先日、過去2年間の日米の実質金利差を発表してくれた兵(つわもの)がいたので、その情報をお借りします。1ドルが150円付近をウロウロしてる数年でしたが、日米の政策金利(短期金利)の実質金利差は【過去2年間】で約「±4.5%」位で【変化なし】。長期金利の実質金利差は【過去2年間】で約「±1.7%」位で【変化なし】。そういう実質ベースのみで確認すると、日銀の目論見通りの為替水準で動き続けてる訳で、内田副総裁理論を2年越しでようやく理解できたような気にもなります(※正解かどうかは分からない)。私がアホなで無知なオッサンであることは今も変わらないけれど、幼稚園から小学1年生に進級した位の成長はしてるのかもね。

今回注目した2つの視点において、日本は金利が上がり、米国様は金利が下がることが前提のお話。根底にあるのは日本と米国の国内インフレ率次第で、日本のインフレ率が上がる(利上げ)、米国のインフレ率が下がる(利下げ)を想定してる話でしかなく、何事も無ければの話でもあり、他の可能性がまだまだあります。先の事は分かる訳ないのですが、先の事を考える必要は常にあり、想定通りに事が運ばなかった場合のストーリーばかりを探し求めるのは、臆病な性格故ですね。

こんな話がでる以前から、突発的な円高に警戒し始めてもう数年・・・・。若き日に経験した出来事がトラウマとして残ってるからなのか?、それとも私がただのアホなのか?。2000年付近のドル円チャート時代が違うから、過去の出来事や値動きを見て考えても無駄なのは理解する。ただ、可能性を知っておくことは、大切な事ではなかろうかと感じてます。色んな過去の時代と状況が似てるな~と繰り返してきましたが、マーケットは今、ドットコムバブルと似てるように感じる。その周辺のドル円の動きが上のチャートだけど、「円」という風変りな通貨に少し安定してもらいたい今日この頃、こんな事が繰り返し起こる理由(※これは分かる!)や、今後起こらない根拠(※これは分からない!)など、興味を持って探し続けてます。

金利の無い世界・インフレのない世界・通貨安が継続した世界で長い年月を過ごしてきたけど、もしこれらが全て【逆転する】事があれば、社会構造や通貨価値や金利に目を向けないとインフレ対策は骨が折れる作業です。ま~所詮、国内金利上昇で何も壊れない事を前提とした空想物語だな。そしてもちろん別ストーリーとして「円安・債券安(金利上昇)」の話もあり、その場合はトルコ経済がとても参考になる。何がどうなるかで色々変わるにせよ、個人のインフレ対応の重要度が高くなってる事だけは間違いなさそうに感じます。さてさて・・・今後どうなるかね?。

本日は以上でございます。

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