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質屋の道具「パッキンと塗布器」

鴫原質店の弟さんです。

しばらくぶりで「質屋で使うアイテム紹介」。
本日は時計のパッキン交換に必要なアイテムです。

 
このパッキンという言葉はそんなに一般的でないかもしれませんね。簡単に説明すると、ゴム素材で時計内部の機密を保つために、水分や湿気の侵入を防ぐために、上蓋と裏蓋の接着面に装着する道具です。pakin_2pakin_2水道や油圧計やその他もろもろで、中のものが外に漏れないようにする為に様々なところで使用されていることが多いように思えますが、時計の場合は外からの水分の侵入を防ぐ為に用いられます。素材はゴムが一般的ですが、シリコンやプラスチックなどが使われているものもあります。

 

当店でも直径や太さの違うパッキンを取り揃えております。pakin_1pakin_1私は本体と裏蓋が密閉するギリギリの太さの物を選んで使っています。これらは丈夫なゴム素材でできたものですが、このくらいの種類があれば一般的なクォーツ時計に対応するには十分と思っております。

 

ただ、適正なサイズや太さのゴムだけでは不十分です。水の侵入を防ぐ為にこのゴムに必ずつけなければいけないものがあります。それが油です。水と油は交わりませんからね。pakin_3pakin_3塗布器と書かれたこのケースのスポンジに油が含まれており、パッキンをこのスポンジに埋め込みゴムの表面全体に油をつけるようになっております。

 

時計の防水性能はこのゴムの状態と油の状態で維持されているのでどちらも重要なパーツです。100メーター防水とか生活強化防水とか色々な防水性能の言葉がありますが、特殊な構造でない限りはこのゴムと油の性能が水の侵入を防いでいるだけです。ゴムは乾燥で劣化していきますし、油も期間が経過すれば無くっていきます。なので時計に表示されている防水性能が、いったいどのくらいの期間維持できるのかは使用環境にも左右され分かるはずもありません。そのような理由で、パッキン交換と油さしは定期的に行うことが望ましいです。一般的な電池時計であれば、電池交換のタイミングですることが効率的です。当店でも電池交換時はちゃんと対応しておりますのでご安心下さい。

 

ちょっとした防水のお話になってしまいましたね。(脱線得意ですから!)

クロノグラフボタンがついているものなどは気を付ける必要があります。例えば時計がびしょびしょにぬれた状態で、クロノグラフのプッシュボタンを押したらどうなるでしょう。ものにもよりますが、パッキンで密閉された状態ではなくなるので恐らく浸水してしまうのもが殆どでしょう。

ロレックスのオイスターケースのように、リューズや裏蓋もネジ式で開閉するタイプのものは、日常生活においては水の侵入など全く考えられないほど徹底した造り込みがされているので水には安心です。デイトナのクロノグラフプッシュボタンはネジを回す事で初めてボタンが押せるようになる徹底ぶりです。そのロレックスでさえ100メーター防水とされています。パッキン性能だけで100メーター防水と表示している時計と、だれが見ても物凄い造り込みをされた時計での100メーター防水が同じ性能であるはずがないと私は考えてます。もちろん気圧テストでちゃんと10気圧に耐えれる構造を造りだしているはずですが、時間が経過したときの性能表示などがあってもいいのかもしれませんね。

相変わらず話長いですね・・すみません。
以上

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