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急激な地金相場の変動に思う事

鴫原質店の弟さんです。

今日は前回の更新時に書いてみるといった相場の下落について。でもその前に金の価格がどれくらい上昇したのか?2019年だけに注目してみてみましょう。

指標にするのは田中貴金属さんのインゴットの小売価格(税込み)です。
2019年1月の最安の24金インゴットの売値(税込グラム単価)は¥4,521
そして今日、10月28日の24金インゴットの売値(税込グラム単価)は¥5,810
約11カ月で¥1,289も上昇しているのです。

それをグラフで表しているものがこちら。
20191029_420191029_4

(田中貴金属さんのホームページより)

グラフを見て頂くと分かりますが、今年だけではなく、昨年(2018年)7月からどんどん上昇していったことが分かりますね。金価格の上昇理由は私ごときには全く分かりません。所説を書いてあるページが沢山ありますが、理論的に全て理解することはできず、今後の展望を100%予測することも難しいのではないでしょうか。とにかく相場が急騰したという事だけは分かります。

 

次に私が実際に体験した2008年の出来事を書きます。
最初は南アフリカのプラチナ鉱山でストライキが起こったというニュースを背景にプラチナが緩やかに上がり始めました。その後、突然その上昇速度が増していきます。毎日色んなネットニュースを見ていましたが、どれが本当なのかなど分かるはずもありません。
20191029_620191029_6そしてグラフの通り、たった50日でグラム7千円の価値から3分の1程度の価値まで一気に下がり続けました。プラチナ相場が毎日500円も平気で下がるうえに、その日の相場が何度も変更されます。お客様から買うと次の日大幅な赤字になるとても恐ろしい状況だったのを今でも覚えています。先物取引で莫大な利益を得た方や全てを失った方もいたことがニュースになりました。

 

金相場も同様に急落を見せたことがあります。(下記グラフ参照)
20191029_520191029_5

私は産まれて間もないころなので、その高騰と急落の背景は知りません。色んなページに色々書いてあることだけではなく、様々な見えない背景があるのではないでしょうか。金もプラチナもパラジウムなどもそうですが、上がったものはいつか下がるという経験をしていますね。

 

ではこの金相場の上昇は私たち質屋にどのように影響しているか。

相場がいいと売って頂いた方に「高い」と褒められてなんか嬉しいし、あと必然的に買取の量も増えます。粗利率を一定にしてやっているので、相場が良いと売上単価自体が上がり利益も比例して上がります。また店頭に展示していた商品の価値が上がります。溶かす値段が店頭販売価格を越えた商品がいくつもあります(値札作り替えましたが)。いい事ばかりに見えますね~(笑)

 
逆に私たちが販売している商品に関しては少し大変です。このような相場だと昔の値段を知っている方は今の値段ではなかなか買ってくれません。喜平ネックレスをお探しのお客様はとても多いですが、店頭販売価格を見ると「高いな」とおっしゃる方も多いです。店頭価格は税込で¥4,365/g(現金支払時)。ちなみに溶かす金額は本日¥4,213(10/29)。小売りだけで見れば粗利率3.6%です。この売値はは中古の喜平の業者卸価格よりも安いです。50gの18金のネックレスを¥218,300で売った時の粗利が¥7,500。ここから更に消費税を支払います。利益など殆どありません。それでも「高い」と感じられてしまうのです。

今はまだ相場の上昇傾向があるので、利益は剥離ですがどっしりと構えて販売しております。でも、もし仮に相場変動の兆しがあれば、最低でも元金は確保しなければならないので商品原価を見ながら店の物をどんどん溶かしていきます。つまり店頭から商品がどんどん消えていきます。安くなったら買いたいというお客様には申し訳ないのですが、相場が安くなった頃にはお店の大体の物はインゴットへ姿を変えてしまうのですね。
 

ただ、質入で預かっている品物に関しては勝手に手をつけることはできません。そして相場が急落した時は質入したお客様も受けださない方も増えます。そういう意味で質屋はかなりのリスクを負っていることは間違いありませね。それでも金が上がり続け利益が倍増されたことも踏まえると、長い年月で見れば結果して同じことなのでしょうけど。

私どもにできることは、相場に合わせて細々と売買を続けていくだけです。上がったものはいつか下がるはずです。金相場がどこまで上昇を続けるかは分かりませんが、プラチナの時のようにこの状況から一気に駆け上がる可能性は十分ありますし、だらだら下がるかもしれません。ただ一気に相場下落があった場合は、買取も減り、そして商品自体も減っていくので、今までとは違ったやり方で売買をしていくしかないのかもしれません。常に模索の繰り返しです。

 

地金相場に関して、そして相場急落時の当店の対応など、思うままに書いてしまいました。
絶対に二転三転して読みづらそうですね(笑)お許しください。

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