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昭和61年 昭和天皇御在位60年記念 10万円金貨 記念硬貨

鴫原質店の弟さんです。

昨日金貨を5枚譲って頂きました。過去のブログを一応確認したところ、掲載したことがない品物だったので取り上げます。金貨5枚の写真金貨5枚の写真題名の通りですが、こちらの品物は、昭和61年に発行された昭和天皇御在位60年記念 10万円金貨です。発行枚数は1986年に1千万枚と1987年に100万枚。純金で造られており20グラムのお品物で、日本における貨幣価値としては10万円です。今までも何度も見てきており、発行枚数を考慮してもあまり珍しいものではない気がします。

表のデザインはこんな感じ。金貨表のデザイン金貨表のデザイン鳩と水が描かれているそうです。

裏のデザインはこんな感じ。金貨裏のデザイン金貨裏のデザイン菊の紋章が素敵です。

さて、この10万円金貨は基本的に日本国が10万円の価値を保証する貨幣です。詳しくは以前に書いた「こちらの記事」をご確認下さい。とはいえ純金のお品物なのである程度金価格に連動して商品相場も動いています。

といいますか、1年前くらいまでは当店で買取することはありませんでした。具体的にいうと、田中貴金属工業さんの2019年6月の24金小売価格は1グラムあたり4,751円でした。つまりスクラップ価格はこれよりもう少し安く、24金20グラムのこの金製品の価値は10万円を下回っていたことになります。それ故、当店にお品物を持ち込まれた時は、銀行で両替した方がお得ですとお客様にお伝えしていたものです(しかもつい最近まで)。だって金として10万円の価値がなく、貨幣として10万円の価値があるなら貨幣として使った方が絶対にいいですよね。

ところが金価格が2019年6月頃から暴騰しました。金価格推移のグラフ金価格推移のグラフ(田中貴金属工業様ホームページより)
それにより金価格に連動する商品相場が上がり、今まで当店で買えなかったこの品物を額面以上で買い取る事ができるようになりました。

実は今回譲って頂いたお客様も昨年一度ご来店頂いた方で、その時は「銀行で預金して頂いた方がお得です」とお伝えしたのですが、1年間品物を持ち続けた結果として偶然金相場が上昇し来店された感じです。

この件に関しては何度も書いておりますが、この貨幣をぶち壊して金として売ることは犯罪になりますので、間違ってもただの金として扱っていけません。そして地金屋さん達も犯罪に関わるのは嫌なので、何かを破壊したような金属は買いません。それ故に、お客様も売却される際には24金の買取金額と100パーセント連動している訳ではない点をご理解いただく為、しっかりと説明が必要になります。

現状ではよく見るこの金貨も、もしかしたら10年後は相当レアな商品になっているのかもしれません。ただ、少し前に書いた金杯などもそうですが、このようなものに商品価値を感じてもらえれば金額は高くなるのでしょうが、価値を感じる方がいなければ、金相場と連動した動きにしかならないような気がします。

金貨や金杯など、数十年前に造られた品物を連続で掲載しておりますが、人の価値観によって品物の見る目が違います。「こんなにするの?」とか「そんなの売れるわけない」とかがやはり聞こえてきそうですが、この10万円金貨は約13万円で売りたいです。

本日(2年11月10日)は24金の価格が137円も下がりましたので、100グラムあるこの金貨たちは持っているだけで¥13,700の損害が会社にでてしまいした。私が悪いわけではありませんが、サクサクと動いて何としてでも売りぬかないと!。さ~仕事仕事。本日は以上です。

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