鴫原質店の弟さんです。
今回はお店で買取させて頂いたゴールドのお金を記録用に取り上げます。それがこちらの「天皇陛下御在位三十年記念 1万円金貨幣プルーフ貨幣セット」。セットと明記されてるけど、こちらは1万円金貨がひとつのみの商品です。後で触れますが、5百円銀貨とセットで販売されたものもあるので、デザインの統一か、それともそういう名前に決めたのか?は不明です。
外箱はとても美しい鳳凰様。平成31年2月付けで造幣局より販売が開始され、造幣局の販売年度を見ると平成30年度と記録があります。年度の終わりは3月までなので、少し混乱するかもしれない部分かな(笑)。
表面のデザインはこんな感じ。描写は毎回少し異なるけど、鳳凰と白樺と桐の葉は天皇陛下コレクションの定番コンセプト。真ん中にあるのが白樺の花と葉で、左右の葉っぱが桐かしら?。桐は割れにくく軽いという特徴の他、湿気に強く保温性があり、防カビ、防虫効果などにも優れていて、日本の木製高級品(楽器や家具や風呂)に多く使われていてなじみ深い木材でもあります。そして鳳凰様がお休みされる為に「とまる(着地する)木」とされているようで、そんな桐の葉っぱが描かれているのは、何だか日本だな~って感じがするのは私だけかもしれないですね(笑)。でもさ~白樺は皇后様のイメージが強くないですか?。
裏面も定番コンセプト。「菊の御紋」とも呼ばれる「十六葉八重表菊(じゅうろくようやえおもてぎく)」。天皇陛下や皇室に関わる記念品の殆どで使われる、個人的には見慣れたものです。右側の【三十年・年13成平】のところをよく見ると、年度と年の違いをデザインで表現してる点が想像できますが、そんな事を考える人は少ないと思われる。というか、大体の人は興味ないよね(笑)。
ケースにはこのような偽造品対策がされてました。とはいえケースを開けるのが凄く簡単だったので、中身を入れ替えた偽造品には要注意だゾ!。昔の同種の10万円金貨幣で偽造品が確認されてるので、付属品などには目もくれず、品物の真贋(ゴールドかどうか)をシッカリ確認したいところです。
説明書があるのでそのまま掲載させて頂きます。重さは20.0グラム、直径28ミリ、品位はK24、製造枚数は5万枚。造幣局のページ(こちら)で確認すると、今回取り上げた品物の他にプルーフ貨幣2点セット(1万円と5百円)という商品が3万点あり、そしてこの1万円貨幣セットの発行数は2万点で、合計5万枚あるという事ね。品物の造りのポイントをシッカリ頭に叩き込み、真贋などに迷わずに、まだまだ訪れるであろう出会いに活かしていこう!。
「昭和」は62年、「明治」は43年、「平成」は30年と過去200年の年号の中では3番目に長かった年号です。そして平成の世の天皇陛下は明仁天皇様。明治時代以降で初めて、生前退位を自ら志願し、その結果として法律まで変えてしまった方。そのおかげもあり、令和の現在におけるいくつかの機会に、天皇と上皇が同じ場面で見る事ができるのは、少し変わった風景でもあります。国民主権と定義が変更された世の中において、お立場を全うされた初めての方でもあるのかな。
歴史に名を残した人物は多いですが、人の生命の限界もある中で、君臨し続ける事を望み、富や権力と名誉を死ぬまで欲する傾向が過去に多く見られるなか、とても勇気のいる判断とご決断。平和と秩序を望み、混乱を危惧するお気持と、高齢化社会における人の歩む方向を見定めてこのような結論を導き出し、そして行動されのかしら(※事実不明!)。色んな意見や賛否があるのでしょうが、一つの姿勢として心より見習いたいと思ってます(←個人的意見!)。平成の言葉の意味を調べて前に書いた事があるけど、「国の内外、天地とも平和が達成される願い」が込められております。いつもの事ではありますが、「世界が平和でありますように!」とお祈りして終わろうかな。
本日は以上でございます。