鴫原質店の弟さんです。
5月26日の休日は子供たちと海岸公園冒険広場に行ってきました。
(以前も紹介させてもらったとこです)
仙台の最高気温は32度だったらしくとても日差しが強い一日ですが、海岸そばにあるこの公園ではいつも爽やかな風が吹いている為に暑さもあまり感じず、閉演近くまでずっと遊ぶことができました。
気温のせいなのか、季節のせいなのか、特に探しもせずとも色々な生き物が目に入ります。
町の中で生きていると虫を見る機会はあまりありませんので、そんな環境が子供たちには新鮮なのかもしれませんね。(毛虫嫌いな方いたらごめんなさい)
この公園は荒浜海岸が一望できる高台にあります。海岸沿いのすべてを大津波が飲み込んだ東日本大震災、そして数年の時が経ちやっと2017年7月に再オープンをしましたが、この公園から見る景色はまだまだ震災の痛々しさを感じます。回りを見ると何やら木の柵のようなものが見えますが、今までは「防波堤かな?」などと気に留めたこともありませんでした。
でも昨日はちょっと下まで降りてその本性をしりました。本当はカエルを探しに行っただけなのでまさに偶然の発見です。でも本当に近くまで行かないと気が付きません。緑色の雑草のように棒のようなものが生えております。
縦に長く生えた棒のような緑の植物の中に見たことがある形になっているものがあり、そこでこの正体を知ります。これは小さな松の木。
この光景は荒浜海岸沿い全てに見られますが「防風林」を育成していたのですね。考えてみれば私はこの公園に10年以上前から子供を連れてきていますが、昔を思い出すと一番高いところからでも海は見えませんでした。でも今は180度海岸沿いを一望できます。何が変わったかというと松の木がないです。昨日初めて気が付きました。
この松の木が一体いつ植えられたのか分かりません。でも今現在、背丈が20cmくらいの小さな植物がいつかは周りの景色さえ見えなくなるほど大きくなっていくことを想像すると少しワクワクします。私が子供の頃、この辺りは確かに松林でした。父親と兄とキノコ採りをしたのをしっかりと覚えております。
生きている限りこの辺で生息しているつもりなので、変わりゆく景色もできるだけ記憶にとどめておきたいですね。子供達にも今の風景と数年後の風景の違いを意識して見させ、震災や復興について、そしてこれらに関わっている人たちのことなども教えていきたいところです。
でも、今現在この公園から見える海や景色が変わるのも少し残念な気もします。
うちの子供達はこの風景も大好きなのですから。そして防風林が大きくなれば、きっとこの心地よい海風も感じなくなるのかもしれませんね。