鴫原質店の弟さんです。
10月28日の休日は東松島市にあるKIBOTCHA(キボッチャ)という施設に行ってきました。
(宮城県東松島市野蒜字亀岡80)
「宮城県」「子供」「お風呂」などと検索していたと思います。偶然に見つけることができて「レンタルタオルとお風呂+施設利用料700円というクーポン」もあり、さっそく次の日に訪問したという次第で、そもそもその施設が何なのかなど見向きもしておりません。行く前の私の間隔としては「海を見て」「子供と遊んで」「お風呂入って」「ご飯食べて」などそんな軽い気持ちでのお出かけです。
予備知識もなくカーナビを頼りながら付いた場所はこちら。
回りに何もありません。
人もいなく車が数台。何だろう?大丈夫なのかな?この場所でこの規模の施設がなりたつのか?
などなどと最初の感覚はそんなもんです。とりあえず色々と見ていきます。
最初に目に入ったのがコレ。
手ぶらでバーベキューができアルコールの飲み放題もあります。
そのすぐ奥に「森のキッチン」というレストラン。
白い帽子に白い服の本格的なコックさんが2名見えました。
入口の看板と料金表です
レンタルバイクや自転車があり近くの散策に使えそう。
右上の津波ラインに注目です。
入口のスタッフさんに話を聞きまして全てを理解しました。
ここは東日本大震災で津波の被害を受け廃校になった旧学校です。
外見から昔は学校だったのだろうな的な感覚はありましたが震災でとは思っておらずショックを受けます。
キッズルームやロープの使い方、火おこしの仕方を学ぶとこ
綺麗な宿泊施設。
のんびり汗を流したお風呂(実際に入ってきました)
ここまでの事を見て頂くと複合的な宿泊施設的な感じですね。
ここから少しシリアスです。
デジタル資料室、語り部の部屋
資料室では震災の記録をデジタル画像で様々放映されております。
語り部の部屋ではスタッフの方が震災時の思い出をお話されます。
シアタールームがありました。
びっくりするような巨大な180度スクリーンに町の様子が映し出されます。
約2分ほどしか見てないのでその後どんな映像があるかは不明です。
(※子供放置はできなかったので)
デジタル資料室で映し出されていた画像でこの場所がどんな被害があったかが分かります。
注意:震災の風景を載せます。苦手な方見ないほうがいいです。
震災前と現在の廊下です。
震災直後の画像2枚
震災後の数日間にわたる日記が当時の新聞の切取を貼りながら残されてました。
原発が爆発したときの記事もあり心が痛みます。
広々とした校庭には震災後数年間、自動車やごみの山が消えなかったそうです。その他にもッズルームのスタッフ(おばちゃん)が、この周囲で亡くなった方の人数や倒壊した家の数などを教えてくれます。
とはいっても悲観的なことばかりではなく、この施設をつくった45歳の会社社長のことをうれしそうにいい、仕事を作ってくれたことを感謝していると明るく言っておりました。実際に松島自衛隊の航空祭のときはここの宿泊施設も満室になり、この日も5組総勢19名の方がバーベキューを楽しんでいたこと、色々な場所から人が遊びに来てくれること、そして皆さんに感謝しているといってくれます。
私が滞在している間だけでも30名(子供含む)ほどの方をみましたし、お風呂に入っていった人も数名おりました。
この場所でビジネスが成り立つのか。そういう悲観的なことではなくこの場所だから意味があるのかもしれません。もっと周知して認知度があがれば、地域のお祭りや修学旅行、地域の会社の社員研修などにも十分活用できる施設です。野蒜海水浴場が復活すれば夏休みシーズンは非常に穴場になるかもしれません。今後の発展を心から望んでおります。
私ができることなどはありませんが、せめて近場に行ったときには、食事をしてお風呂につかるなど、少しではありますがお金を使って応援したいと思います。