鴫原質店の弟さんです。
またまた類は友を呼ぶ・・・という現象で、インディアン金貨様とご対面。こんなに頻繁に目にするものでもないと思うけど、ま~いつも通りの検査をしてみました。
ハワイ旅行で40年前位に購入したアクセサリーという事です。14Kはハワイアンジュエリーでよく見る刻印ですね。
昨年末に何度かインディアン金貨について書いてきたけど、2.5ドル金貨でこの保管状態は心が弾みます。この金貨のご年齢は111歳!。因みに金本位制が終了する1933年の金貨(最終版)だったらと~~っても高額で取引されるようです。
裏面はちょっと傷が多いかな。とはいえデザインもしっかり確認できるので見惚れてしまいます。前回見たかった「2 1/2DOLLARS」という表記が面白く、この点は最後に触れようかしら。
もうみる事が無いかもしれないから記録用に詳細部分を撮影しておきました。この星の部分の造りは結構しっかりしてて、インディアンの首の高低差も工夫されてますね。
アメリカコインに多いイーグルはカッコいい!。尚、「In GOD WE TRUST」という文字は、初期ロット(1907年製)と1908年製造の一部にはには入っていないそうで、高額で取引されるようです。いつか見てみたいな!。
検査内容はいつも通りですが、X線検査機の判定結果のみ掲載させて頂きます。金90%の銅10%という事で、ま~間違いないのでしょう。とはいえ、この金貨が100年以上前の実貨幣である保証はどこにもなく、保証を付ける為に結構な額の判定代金がかかる点は付け加えさせて頂きます。
しかし面白いのは「ここまでなるか?」って事。前回(2024年11月25日)取り上げた1911年製の2.5ドル金貨は、面影こそあれど色々と崩れまくってたもんね。こんなに凛々しく寂し気なお顔が、擦りまくるとお化けみたいになっちゃうのかね?。今回の金貨も含めてですが、アンティークコインは色々空想できるので面白かったりします。(※色が違うのは撮影環境等の違いです)
金本位制におけるドルの価値については昨年書いたので、今回は何故に「2 2/1ドル」という不思議な単位があるかについての考察です。この時の高額金貨の一つに20ドル金貨があり33.43グラムの金品位90%でした。20ドルの次が1/2で10ドル、1/4で5ドル、そして1/8で2.5ドルという単純な貨幣構造のようです。「つりはいらね~~ぜ」って感じが当たり前だったりして(笑)。
変わった性格の私は、何故かその時の為替レートを調べてみました(ほんと何故だ?)。金本位制を採用したドルに対し、1900年頃は1ドルは約2.006円で取引されてたとの事。つまりは、今回取り上げた2.5ドル金貨って約5円で買えたって事ですから、ともて不思議な気分になってしまいます。金価格(ゴールド)はたった120年でドルに対して約140倍になった!、と考えるか、ドルが金(ゴールド)に対して140倍目減りしたと思うかは人の考え方次第。そして、同時系列で単純に考えると、円に対してはゴールドは、さて・・・、どの位の増加率になったのでしょうか?。ま~戦後のハイパーインフレとかスタグフレーションとかバブルとか色々あったので、単純比較こそが、お馬鹿さんの私を象徴するかのようなアホな発想かな。今後の栄ちゃん(渋沢栄一:新一万円札)でブツブツ交換できるモノの品質や数など、日々確認して生きていく事が大切なのかもしれないですね。
本日は以上でございます。