2025年12月05日
鴫原質店の弟さんです。
私好みの懐かしい金貨を買取したので記録用しておきます。
それがこの1998年の長野オリンピック冬季競技大会(第2次発行)1万円記念金貨。
収納ケースには偽造品対策のホログラム。
長野県の花である「リンドウ」がうっすらと白く輝くの姿が美しい。
こういう保管が前提の記念品はケースから出される事が無く、私が最初に直に触ることが多いです。この金貨も折角だから「触ってみよう!」と思いケースを眺めると、ケースの経年劣化のせいか爪が硬い。
「ケースを壊すと減額」になるらしく、開閉を諦めケースの上から鑑賞する事にさせられました(残念)。
デザインはこんな感じ。
ツッコミどころは平成9年(1997年)と1998年の文字。オリンピック開催期間は2月7日から22日までで、平成9年度の冬季に開催されました!。西暦では1998年で平成10年に開催されたけど、平成9年度に開催されたという、記念金貨あるあるの日本文化です。発行された年数を書いているだけなのかもしれないけど、不思議と目がついてしまうよね。
裏面は優雅なアイススケート。
第1次発行はラージヒルの「V時ジャンプ!」、第3次発行はスピードスケートが描かれたようだけど、見る機会があればいいな。因みに、ジャンプスキーはメダルラッシュで、テレビ中継に熱狂してた思い出があります。歓喜で抱き合う男達のうれし涙に感動したもんだ!(※若い人には無縁な話)。
観察しないと分からない、手の込んだ工夫は丁寧な日本らしさを感じさせます。
部分的に鏡面の反射角を造っている為、見る角度により少し見え方が変わります。「へ~~」って少し眺めてましたが、女性の描写が凄くリアルだったら、かなり怪しい行動ですね。私は女性を見てるのではなく、「造り」や構造を見てるのだよ!。
説明書があるのでそのまま掲載させて頂きます。
純金製の15.6グラム、直径は26ミリ。発行枚数22,000枚なので、あまり見る事のない金貨かも。
この1万円金貨はいくらで販売されたのか調べてみると15.6グラムの金貨が6万6千円(財務省のページで確認できます)。田中貴金属さんのこの年(1998年)のインゴッドの店頭販売価格は中央値で1グラム1,400円位かな。これに消費税5%を掛けた金額が取引値ですが、原価率(※金の)は33%位だな(笑)。デザイン費や販促費やパッケージ代など含めると、儲けがいくらなのか興味深い!。
ついでに金価格も確認してみましょう。表示してるチャートはドル建ゴールド1オンスだけど、円建てゴールドはプラザ合意により1ドル250円から80円程度まで円高に駆け抜け、国内金価格が大暴落を続けた20年の歴史は、今では信じられない誠の事実。私がこの職についた時、24金(K24)が千円以下だったのを思い出します!(笑)。さて次の10年はどうなるのだろう?。
この頃(平成10年)の自分を思い浮かべると、昭和生まれの私は「頭の中全部がお花畑」で埋め尽くされた、その日暮らしの超ハッピーな学生でした。ガソリン1リッターは88円位だったな~。車のマフラー取り替えて「ブォ~~」って音鳴らすの流行ったな~。ファミレスのランチは500円位で、とってもお世話になったな~。会津っポ(※幸楽苑)の醤油ラーメンは290円で相当な頻度で食べてました!。吉野屋の牛丼にもよくお世話になっていて、370円並盛の汁だくに110円でご飯並を追加して、無料の紅ショウガ山盛りにして腹パンにしてな~。古き良き時代の思い出に浸っても無意味なのだが、若き日の思い出って・・・いつまでも消えないのよね。歳を重ねると、2日前の出来事さえすぐ忘れるのに、何故に数十年前の事を鮮明に覚えてるのか「謎」です。
そんな「年寄(←私)」アルアルの思い出話を無駄に語った上で現状の考察を。学生時代には多くのアルバイトを経験したけど、コンビニ(ファミマ)の深夜バイトの時給は1,100円(8時間労働の深夜手当プラスでで1日1万円だった)貰ってたし、中学生の家庭教師の時給は1,800円だった。ステップマン(ヨークベニマルの駐車場誘導員)のバイトは時給900円だったし、携帯電話工場でのランニングテストの住み込みバイトの時給は1,500円(※深夜手当の追加あり)だった!。週2日働いた給料(2万弱)で1週間は余裕で飯が食えのはホントの事で、将来の悲観(来週どうしよう?とか)なんて全くなかったゾ。そんな時代と比べても意味は全くありませんが、少し先の未来が、今よりもっと生きやすい環境になればと願う今日この頃です。あとは世界平和!。
本日は以上でございます。






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