質屋のスタッフブログ
2025年05月28日
鴫原です。 今回はジュエリーフェアー編です。
タイでは定期的にジュエリーフェアーが開催されます。 藤田さんが案内、買付のお手伝いをしてくださるとのことで数名が同行しましたが、私の目的は買付ではありません。 当店の通信販売では海外の代行業者から頻繁に注文が入り、店舗には海外の宝石業者が仕入れにくることがあります。インドの宝石商の方々はからは何度もご購入いただいておりますし、スリランカの鉱山主が最高品質のサファイアを700万円で購入されたこともありました。 そんなこともあり、今回のフェアへの参加において、私の主な目的は各宝石ごとの海外市場における相場と、私たちの二次流通(中古)相場との違いを把握すること、世界のカラーストーン取引の中心地であるバンコクにおいて、どのような形で取引が行われているのかを理解することとなります。
前回と同様、藤田さん宿泊先のホテルに集合。高架鉄道→地下鉄と乗り継ぎ、会場であるクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センターへ到着です。
ジュエリーフェアの受付
大きな建物で来場者も多い為、入場手続きをする前から二グループに分かれてしまいました。(汗) なんとか藤田さんのグループと合流し、タイ国大使館から送られてきた書類とパスポートを提示して入場パスを頂いた後は各自会場を回ります。 会場は非常に大きな建物の一階と地下の全フロアを使用しています。
会場の縦・横の端から端まで。これが2フロアあります。
そこに世界各国から宝石関係業者が集まり展示・販売会を行い、それを目当てに世界各国から来場者が訪れます。 完成されたジュエリーだけではなく、研磨済や未研磨の宝石、鑑別用機材、ネックレス作成機器やワックス鋳造機等の機器、デザイン用CADソフト等々色々なものが販売されています。
様々なジュエリー用機器が展示・販売されています
まぁとにかく広い、取りあえずはどこにどういう商品があるのかを把握するために速足で回ることにしたのですが、4時間経っても終りが見えません。 休憩するために正面玄関に行くと・・・軍隊の楽隊が並んでいます。 次第に人々が集まり、賑わいを見せ始めました。不思議に思い、その理由を尋ねたところ、「キング、キング!? いえ、クイーン、クイーン」と教えていただきました。 しばらくすると、ジュエリーフェアの会場入口が閉鎖され、軍楽隊の演奏が始まります。そして、複数の護衛車に囲まれた中心の車から、女王陛下と思われる方が降り立たれました。入口には、王女様のデザインされたジュエリーが紹介されています。「王女様のジュエリー」とは、なんと魅力的な響きでしょう。
王女様のジュエリー紹介。タイ語で書かれていましたが、google翻訳で理解できました。
そういえば、大使館で登録したパスを利用すると、ラウンジを利用でき、軽食やドリンクが無料で提供されるほか、マッサージのサービスも無料で受けることができます。このように、タイでは国を挙げて宝石産業を推進しており、その取り組みは、現在の宝石業界におけるタイの地位の確立に大きな影響を与えているのでしょう。 その後は閉館まで速足で会場をまわり、なんとか全体を把握することができました。
その晩はジュエリーフェア―に同行した方々+バンコクに長期滞在しているGIA-AAJ会員のかたと一緒に屋台で食事をすることになりました。こちらも藤田さん行きつけの屋台です。 メニューをみてもどんな料理か分からないので皆さんに注文をお任せし、頂きましたがどれもおいしい!辛い料理もココナッツミルクが辛みを抑えてとても食べやすい。 それまではあまりタイ料理は得意ではありませんでしたが、今回で好きになりました。
次の日は前日に目星をつけたブースをめぐります。 ・石を見せてもらい ・二次流通での業者間価格を想定 ・販売価格を聞く というのを繰り返します。 二次流通と大きく離れているのもありますが、二次流通にかなり近い価格のもあります。 私たちの中古相場というのは需要によってのみ決まり、新品の場合は価格設定は相場もありますが仕入コストにも左右されます。そのため、一概に判断することは難しいものの、石ごとの価格差を把握することで、今後の商売に生かせそうです。 ブースを回っている中で、藤田さんたちのグループとお会いし、買付の様子を見学させていただきました。 ジュエリーデザイナーとしてお仕事をされている方々からの相談に藤田さんが対応され、色による産地の違い、相場、石の見極め方、価格交渉の方法などを説明され、多くの学びを得ることができました。 数多くの宝石を見て回り、最終的にはお二方ともお目当ての宝石を数石購入することができました。 この宝石たちからどんな素敵なジュエリーができあがるのか楽しみです。
移動中に見つけた橋
日本のODAによって掛けられた橋らしいです。
2025年05月24日
鴫原質店の弟さんです。
先週少し触れてましたが、日本長期金利上昇が止まらず激しい一週間でした。詳細は新聞にも書いてあるので、もう見てる方も多いとは思いますが、目につく部分は「テールは1987年(昭和62年)以来の大きさ」で、「応札倍率2.5倍で2012年以来の低水準」という事。また出てきた昭和の時代!。そしてその年号には歴史に残るアレが起きてた・・・・(哀)。最近は過去との数字比較が多いけど、ホントなんだかな~って感じですね。 僅か数年で価値が半分程度になってる債権(←国債)もあり、保有し続ける事を決め込んだ会社や自治体はあろうけど、今後数十年も動かさない訳にもいかない可能性もある。売りが売りを呼ぶ(更なる金利上昇)変な事にならなきゃいいけどな。誰かもっと買って買って~~!!などと宣伝してみた。(※チャートは全てトレーディングビュー から)
円で暮らす人間に色々と関係してくるはず!の日本10年国債利回りもこんな感じ。君は一体どこへ向かうつもりなんだい?。政策金利(無担保コールレート翌日物)は0.5%だったかな?。 4月の全国消費者物価指数が23日に総務省から発表されてましたが、コアCPIが前年比3.5%上昇、伸びは前月の3.2%から加速との事。インフレ率で考えれば10年債の動きの方が妥当なのかもしれない・・・けど、そもそも為替の影響があるインフレで年末には落ち着くという予想もあるけど、どうなんだ?。ホント、今後どうなるか?。
最近過去の年号ばかりでてくるので、あまり知らない過去の金利を調べてみる事にしました。検索ワードは「日本国債 金利 過去」。財務省関連ページ「過去の金利情報」からファイル名「jgbcm_all(2)」をお借りします。【利用規約に従いまして下記を書き加えます】 データを見やすい線グラフに加工させて頂きます。商業利用ではありません。過去の歴史を知り、金利のある世界を学び、考えてみる事をブログに掲載し、そしてそれには意見しません。 リンクは貼りませんが、上記検索ワードでグーグル先生が親切に導いてくれます。ご興味がある方は数値を実際にご確認下さい。
上記ファイルには昭和49年9月から令和4年までの日本国債の金利が記載されてました。ただ、昭和61年の7月までは1年~9年債の利しか掲載されておらず、今のように長期債という概念がなかったのか?、それとも高金利時代で長期債を発行しなかったのか?は分かりません。その為、長期目線で知りたかったので、今でもある2年債と5年債をグラフ化してみました。そういう理由で「意図的にそれだけをグラフ化した訳ではありません」 事を書き加えます。 目の前にある品物を通じてその歴史を調べる事の多い私が、昔の公定歩合を掲載する事もたまにあるけど、この金利水準は、低金利しか知らない私のような人間には興味深い。昭和49年は西暦1974年で、最近その時の歴史について考えた事がありましたけどその時代だね。
同じ理由で、今と同じ金利水準が取れるのが昭和61年(1986年)からで、それ以降の5年債・10年債・20年債の利回りをグラフ化してみた。 昔は20年債利回りが5%以上あった期間もあり、そういう時代もあったという事は覚えておこう。【※以上2点、データを借りた項目に関してでした】
過去の金利を知ると、到底その水準になるとは考えられないけど、今後どうなっていくんだろう?。気にしなければタダのニュースだけど、気にして深堀すると興味深いし、色々考える事ができます。ま~、米国様の事は好き勝手書いてますが、国内の事(日銀や金利以外)は書くつもりがないのでコレで終わりますが、これからも色々変わってきそうだし、もしかしたら大ごとになる可能性もあるのか・・・。米国様と同じで、お金(紙幣)に対する評価(信認)の話が絡むので、雲の上の方々の行動がとても大切なはずだけど、色んな意味での分岐点になってる可能性をアホ(←私)なりに感じてます。
この流れが続いて長期金利が更に上がり続ければ、「不動産 and マーケットへの影響」とか「デフレ or スタグフレーション」とか「凄い円高 or 凄い円安」などがアホで無知な私には思い浮かぶ。全ての円で暮らす人に、大なり小なり間接的に影響してくる話なんだけど、多分関心は薄い分野かも。恐らくだけど上流の方々は、海外に散らばった資産が円転されるかされないか、すごく注意して見てるような気がするな(※完全に個人的意見)。ある一定まで円金利が上昇してしまえば、外債など持つ意味がないから・・・(円高要因)。ただこの流れに介入すれば(←長期金利を抑えようとすれば)、円という通貨の信憑性への影響・・・?、そして低金利だから今の国債格付けだった気もする。もう既に動き始めた金利を考えると、この凄く悩ましい状況に対し、日銀はどう動いていくんだろう?。取り合えず、日銀の発表事項には目を通しておこうと思います。金融政策というより為替が大きく動く可能性があるから!。最近は、数か月後の事も予想さえできない状況になってきてるように思え、何だか大変だ。でも近頃さ~、植田先生が笑う事少なくなってきたように思えます。神経すり減る決定事項をしてて大変だろうけど、頑張って下さい!。
本日は以上でございます。
2025年05月17日
鴫原質店の弟さんです。
このブログを見て頂いている当店のお客様より、「ゴールド(金価格)の話を何故辞めた?」と聞かれました。辞めてはないけど「控えた」理由は、今の状況では「投資的な話」に必ず寄っていくからかな。それに、必ず上がるよね!って思った状況と違い、今は日々状況が変化するから、頻繁に書いても意味ないのよ。ただ、お客様から「今後の円建てゴールド考察やって!」と言われたので、「無理じゃね!?」と思うも、取敢えず関係する事を一度だけ考えてみる事にしました。そもそも毎日セッせと働いてる理由は、先の事なんて分からないからですし、私自身がゴールドに興味を示してない事だけはご理解下さい。(下のチャートは全てとても便利なトレーディングビュー より)
そんな話もあり、若手で経験豊富な新入社員のK君とドル建てゴールドに印をつけてみました(5/16)。日々の時間を労働に費やすド素人が、見よう見まねでやってみる事30秒!。 本日5月17日の答え合わせで、反転したのは黄色い線(※そこか~!)。さて次はラインを上に抜けるか抵抗されるか・・・的な感じか?。昨年のどこかで、ゴールドが安全資産リスク資産(金融資産)になったかも、などと書いた事を覚えてますが、利益を出すことを前提に売買されてる状況だと有価証券と何ら変わりなく、「買う人が多い=上がる」、「売る人が多い=下がる」という単純構造になります。共感されないとは思いますが、恐らく「10%安くなった=調整」「20%安くなった=買い時」などと思われる世界で、皆がもうダメだと思うまでそんな感じかな?。とは言え、問題はまだ何一つ解決されていない、新しい事がドンドン起こるこの世界で、ドル建てゴールドは今後どうなるかな?。気になる方は専門家にお聞きください(※ゴールを生業としてる人いるのかな?)。
ここ数日注目してたのは、米2年債とドルインデックスで、わ~ぎゃ~騒いでた4月9日以降、金利相関が薄れました!。米中関税撤廃の話でも金利だけ上昇して・・・ドル上昇せず。どの年数の利回りでも同じような感じで、ドル独歩高の終了の兆しかな?~と毎朝鑑賞し続けたところ。 今朝(5/17)、ムーディーズの米国債格下げニュースが!。債権市場ではもう分かってたんだろうな~と感じ、この事にはあまり驚かないけど、世界中の市場でリバランスが始まる可能性が高く、日本にも大きく影響する出来事です。世界最大の安全資産と評価されてた米国債の格下げで、色々な指標が動いてくる事が私ごときでも予想できる。ドル建てゴールドどうなるかな?(分かりません!)。日本の金利(債権価格)大丈夫ですかね?(心配です!)。もしかして、日本の金利上昇(債券下落)を既に想定して、先回りの円買いポジションだったのかな?(※分からん!)。そして、こんな事を先読みできるよう、もっともっと勉強しようと密かな決心を固める私・・・。
円建てゴールの場合、「為替」が絡むので凄く難しい。もしそれが100%分かるなら、それだけで莫大な資産を築ける、世界中の人々が朝晩問わずに日々熱狂する巨大マーケットです。その為替はわ~ぎゃ~騒いだあの日以来、ドルインデックスとピッタリ相関中。 専門家がおっしゃる為替変動要因は非常に多くりますが、そんなものは全て関係なしに、ドル指数と関連して動いてるから怪しさ満点。本を読んだり教えてもらうより、自分で見て考える事を辞めない姿勢が大切だと思いますが、「円」という通貨はマジで何者なのでしょう!?。取敢えず来週のG7の財務相中央銀行総裁会議でヒッソリと何か決まり、日本国民が内容を知る機会があるのかないのか。今後どうなりますかね。(早く知りたい!)
そして前に取り上げてた米債務残高。米国が誇る天才達の、命がけの報酬も無い、献身的な活躍により急停止。ココは賛否両論があり、利権構造を中心にアメリカ国内に関係が薄いと、天才達が判断したであろう、政府支出を止めた事で得られた成果。特に議会運営に貢献してきたはずの薬価に手を出したのは驚きでした。メディアでしか見てないから、真実も良し悪しも分かりませんが、どんな事であれ国の債務を止めたのは事実です。(※発表が事実であればですが・・・) 日本には世界一位の技術を持つ会社や、世界シェアを大きく取ってる会社、本当にもの凄い会社が沢山あるけれど、その経営者の方々の目にこれらはどう映ったのか・・・など考えてしまいます。ただ、徹底した政府支出の削減(※リストラ)の影響はどこかで出てくるはず。とはいえ、減税案が現在審査中!なので、今後どうなるかな?。
別に難しいものではない、米国で毎月10日頃の金曜日に公開されてる数値だけど、興味が無い人は絶対に見ないはずなので、説明も省かせて頂きます。【信頼性はさほどない】けど、一応過去の出来事と重ねると、色々考えてしまいます。 1970年代は2度のオイル何とか 1990年は日本バブル崩壊 2000年ITバブル崩壊 2008年はリーマン何とか 2020年はCOVID19 2022年はインフレ何とか?(←名前ない!) 2025年の今はここで少し警戒。 過去の色んな場面と似てるところもあるけど1930年とも似てるよね。この数値って米国様国内の話だけど、世界最大の輸入消費大国の地位があるので、結果的に影響力が強い。米国様の状況は悲観するような何かは、格下げ前は【まだ無い】ように見えてた(←個人的に!)。でも徹底して観察を続けたいと思います。一応ですが〇のところのゴールド相場は結構動いてるところもあり、日本(為替)にも影響してくる事も。今後どうなるかね?。
そして日銀より5月13日に公表されてるこの前の「金融政策決定会合における主な意見」(2025年4月30日、5月1日開催分)より。 切抜きで見せたい部分だけ掲載したくないので、必ず原文をお読みください。日銀のページは【こちら 】ですし、【日銀 意見】と検索すればすぐ辿り着けるし、金融政策の方向性や状況が分かります。これは5月1日の会議の話の一部で、その後にも色々あり情報的には既に古いです。たった一人の発言で世界が色々変わってくるので、数日前は遠い過去の話という速度感がま~大変。決定内容によっては日本国内の経済は大変な状況になりそうな雰囲気もあるので、雲の上の方々の活躍を祈ります。植田先生達の判断をしっかりと理解するのは難しすぎるけど、利上げしたそう。今後どうなりますかね?。
将来の歴史の教科書に掲載される可能性が非常に高い出来事が、リアルタイムでおきてきたこの数年、気にしなければそんなことは無関係で終わってしまうのも現実です。雲の上の方(←金髪のあの人!)の気分(?)と思考回路と、もしかしたら計算済みなのかもしれないコロコロ変わる発言に、世界中がポジション取りをしてるように見えるけど、世界の新しい形(ブロック経済)が形成されつつあります。関税関連を今後2~3週間で決めるとの発言が今朝(5/17)の事だけど、状況を見守るしかありませんね。
日々姿を変えるマーケットを追い続ける事は、仕事をしてる人間には到底不可能です。ただ、今の日本の30年債利回りの急上昇を見ても、今後の色々なコスト上昇や、日本国債の格付け変更の可能性や、その時の為替レートなどなど、先回りができればいいですね・・・。輸出依存体系国家での通貨高が、税収減少に直結する可能もあり、そこに金利直撃の可能性もありえるのかも。ここ10年以上は低金利と流通する通貨増の上、一定の為替目安が見えてたように思えるけど、それが根底から変化するのかしないのか?。そして、海の向こうのあの国でおきた事が、他の国に広がっていく可能性についても、様子を伺い続けたいと思ってます。あれ?、ゴールドの話はどこいった?(汗)。脱線というか、話が空に飛んでった感じになってしまいました(スミマセン)。でも、恐らく全てが円建てゴールドに関係してると私は思ってます。そして、ちょっと疲れました・・・。
本日は以上でございます。