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桜の通り抜け 百十周年記念「平成桜小判」純金製

鴫原質店の弟さんです。

珍しい金の工芸品があったので取り上げます。木箱に収められた平成桜小判こちらは造幣局が製作した純金製の「平成桜小判」というお品物。木箱が高級感を漂わせています。

最初にこの小判の規模感を。重さや大きさを測っている様子5cm×3cmくらいの大きさで15.2グラムの結構重たいお品物です。

説明書ありがたや!の画像掲載。説明書の写真「桜の通り抜け」の110周年を記念して造幣局が製造した品物のようです。説明書にシワや汚れが多く文字が読みずらかったので、色を抜いて文字が読みやすいように色味を強くした加工した画像です。

説明書から「宝船と波に平成の文字」を配したもの、というデザインが表面。表面のデザインなんか御利益がありそうな感じがするね。「今年はいい事あるかな~」などの淡い期待感から始まった令和5年は既に12分の1が終了しており、このままいくと気が付けば年末になってしまうという危機感を感じます。思えばこれに書かれた「平成」という時代も気が付けば令和に替わり、何をしていても時間だけは淡々と過ぎていくので、日々をどう過ごすかが大切なのかもしれないな。

「今年の花」をデザインしたという裏面はこんな感じ。裏面のデザイン花染衣(はなぞめい)と読むらしい。何て書いてあるか分からなかったので、造幣局のページ(こちら)を覗いてみたら桜の写真と説明がありました。北海道松前町で育成された桜で、花見時の衣装である花染衣(ハナゾメゴロモ)にちなみ、この名が付けられたという事。なんか素敵ですね。桜の通り抜けでこの花染衣が「今年の花」に選ばれたのが平成5年(1993年)みたいなので、約30年前に発行された小判だと推測されます。造幣局の別ページ(こちら)で平成5年に発行された貨幣セットをみると、「今年の花」で花染衣が使われていたので、多分間違いないと思います。(違ってたらごめんなさい)

裏面には造幣局で造られている事を示す刻印がありました。造幣局謹製と刻まれた刻印「謹製」という文字の意味をグーグル先生に聞いてみると、「心をこめ、つつしんで製造すること」とでてきます。「きんせい」と読む漢字ですがすばらしい言葉ですね。

最後に宝船の拡大画像を掲載しておきたい!。表面デザインの宝船の拡大画像なんだかいい事がありそうな気がするので、取敢えず祈っておきます(←何をだ?)。いい事あればいいな~!って思う一方、「いい事」って何だろう・・・と少し理解に苦しんだりします。少なからず世界が平和であって欲しい。

最後になりますがこの「平成桜小判」は裏面の花(今年の花)のデザインを変更して、定期的に発行されている小判のようで、「〇〇周年を記念して」という事からもそういう推測が成り立ちます。そしてまた、他の花がデザインされた「平成桜小判」もあるようなので、この小判自体はそんなに珍しい品物ではないのかも。とはいえ約30年間も大切に保管されてきた事に敬意を感じますし、この花染衣がデザインされた「平成桜小判」はかな~り珍しいものだと思えます。1月25日の報道で、「国内金小売価格が最高値を更新」という記事がありました。金価格が上がった的な報道があると地金の買取量が増える傾向は感じてるので、珍しい品物がありましたら掲載していきたいと思います。

本日は以上でございます

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