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娘の門出? 彼の名は「ウサギさん!」?

鴫原質店の弟さんです。

今回は4月24日の休日日記で完全に個人的な日記のような内容です。この日から遡る事一カ月前くらいから、今年で20歳になる娘さんが「家をでる」的な事を言っておりました。しかも母親に「コソコソ」と伝えており、私にはは母親から間接的に耳にはいります。約2年位前からネットゲームで知り合った方(男)と友好を深め、その人の家に転がり込むそうです。その2年間で何度か仙台に会いにきており、「一緒に行きたい」と所望した未成年の娘の願いを断り「今はまだ駄目だ」と諭したと娘から聞いており、そんなに怪しい人ではなさそうかな。ただ、意味不明な「籍はいれない」発言を娘から聞きました。私達世代では考えられない行動ですが、引き籠りだった娘さんが1年半かけて20キロも減量した覚悟はこの日の為だったのでしょう。色々思うところはありますが、本人の意思を尊重する事にしました。そんな感じで、大体の方にはつまらないと思われる、意味不明に長い父と娘のお話です。

そして昨日、その彼が新潟から娘を迎えにきました。初対面なので玄関先でちょっとした挨拶と言葉を交わしましたが、見た目も態度も言動も、何一つ悪いイメージを感じない方で少し安心します。そして彼の名は「うさぎさん!」。もちろん本名があるのでしょうが私は知りません。娘が呼ぶゲームの中のハンドル名で呼んでます。妹と戯れる長女娘さんにとっては門出なので、笑顔で送り出してあげようと思ってましたが、この日に事の真相を知った妹さんは涙を流しながら大声で泣いていました。ま~実際に「ホントなのかな?」と私たちも少し思っていたので、突然のこの事態には躊躇しました。本人(彼)に話を聞くと「うさぎさんの実家」で一緒に生活するらしい。取り合えずどうなるかなんて知りませんが「遠足気分で行っといで」と笑顔で送り出します。チャレンジする事はいい事・・・だと思います。(※ひと様の車が映っており、雑ですが背景を削除させて頂きました。)

そしてお二人が出発した後、「お父さん、お酒飲むって聞いたんで」と頂いたお土産を開けてみます。新潟からのお見上げ名も知らぬ彼(←私が知らないだけ)から頂いた新潟のお酒・・・・。「お父さん」か~~~~。とにかく色々な事で気持が複雑すぎますが、今夜の祝杯に頂くことに決めました。補足しますが【祝い酒】で乾杯(完敗?)はウサギさんに捧げます。最初こそ「何がウサギだ!」など思いましたが、ウサギ可愛いじゃん!と心の中に変化が生じます。

「部屋の物は捨てていい」と娘さんが言っていたので掃除する事に。引き籠りの生態系は基本的に部屋からでません。それ故、私には信じがたい光景が広がっていましたが半日がかりで掃除します。娘の部屋数日で戻ってくる可能性も考えましたが、甘えられても困ります。部屋を掃除した事を「今日中に伝えたい」と考えての行動です。

ほぼ全ての物を排除して、家具の配置をチビ助の意向で変えていきます。部屋の模様替え掃除を手伝ってくれてたチビ助は自分の部屋が突然できた事でルンルンです。早い者勝ち的な感じで、自分のテリトリーとして私以外の誰の許可も取らずにこの部屋を占領しました。さっきまで泣いてたのが噓のよう。もちろんこの光景は旅立った娘さんにラインで写真を送りました。

取り合えずでたゴミがこんな感じ。ごみの量捨てるのが勿体ないと思うものもありますが、ベットでゲームしながら飲食していた形跡があり、洗う事ができないものは全て捨てる事にします。

スポ少の送迎はいつも通りですが、それ以外はこんな感じでこの日が終わってしまいます。祝い酒なかなか衝撃的な一日で忘れられない日になりそうです。「ウサギさん」と共に行った娘さんとチョクチョクラインで連絡を取りながら、頂いた新潟のお酒をチビチビと飲んで過ごします。無事にご実家についたという連絡が入ったのが夜10時30分で、その返信に「お疲れ。頑張んなね」と返すと、すぐに「ありがとう」という反応があり、今のところそれ以降の連絡はありません。

別に普段から部屋にいる事の多い娘さんがいなくなったところで、殆ど生活に変化を感じる事はありません。暗い部屋そんな事(←変化を感じないってとこ)を思ってましたがトイレに行った時、いつも深夜までついている明かりが見えませんでした。何か寂しいから寝るまで明かりをつけておく事にします。わざわざ電気をつけて撮影してみましたが、結構な差がある事に気が付きます。少し寂しさを感じており、電気をつけるのは今日だけで済むのかどうか。

常識とか普通という言葉が嫌いな娘さんで、何かと私達とはウマが合わない部分もありました。幼少期から習い事や学問などの「押し付け教育を徹底した反動」もあったのだと思ってます。「嫌な事を沢山した」し「嫌な事を沢山された」ような感じもします。ただ子育てに関する私の感覚を、この子が「親として育ててくれた」部分も感じていて、若い時の自分の不甲斐なさを後悔する事が今でも続いています。産まれた日の事も、幼稚園や学校の事、一緒にネットワークゲームをやった事や旅行に行った事など、楽しい長い時間を共に過ごした記憶もある一方、荒れまくった時期の大変だった記憶も多くあります。そんな親の思い出など、子供には無関係だとも悟りました。色々あり引き籠りのような時期が3年以上続きましたが、自分の意思で「外に出よう」と決めた事は奇跡のようにも思えて、連れ出す事に成功した名も知らぬ彼「ウサギさん」に敬意を感じています。

将来とか10年後とか、そんなことばかり考えてしまう私の思考回路は今の娘さんには邪魔な存在らしい。今は自分の思うままに行動し、それこそ自分の未来を創って欲しいところかな。生きている限りですが、親としてはいつでも戻ってこれる場所を用意し続ける事しか出来なさそうです。荷物は全部捨ててしまいましたが・・・(笑)。安堵と心配が交差する複雑な感情ですが、これから一体どうなることやら。

本日は以上でございます。