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質屋のスタッフブログ

質屋の道具「偏光器と屈折計」

鴫原質店の弟さんです。
今日の「質屋で使うアイテム」紹介は2つ

「GIA宝石偏光器」と「GIA宝石屈折計」。

宝石の屈折性の判定を偏光器で行い、屈折率を屈折計で計測して宝石の種類を絞り込む為に使用されます。
既にそうであるように専門用語が多発しますので使用方法の説明は省きます。

 

仕切りなおして、これは何に使うか超簡単に言いますと!
(ジャジャーン)

カラーストーン(色石)の種類を特定する為に使われます。
(※一般の方へ向けた道具説明である旨ご理解下さい。)

 

当店の宝石鑑定士(GIA GG)がよく使っており、専門的な知識が必要な道具です。
弟さんもすご~~く前にこのアイテムの使い方やその理屈を教えてもらいましたが、すべて忘れました(-_-:)。

毎日のお仕事の中で調べないといけないものが出てくると、「この石調べて~~」と宝石鑑定士さん(=社長)にお願いすると簡単に終ります。
その為、いつの頃からでしょうか……、触っておりません((笑))。

一般的に色石などと呼ばれるカラーストーンですが、非常に残念なことに、買取時にお値段が付く石はさほど多くありません。
全く評価されない色石が多いのは事実です。

 

それでも良質で大きなサファイヤ、ルビー、エメラルド、アレキサンドライト、などなど(etc)、
それ単体で非常に高い評価をされる石もあり、一粒の宝石が数百万という値段が付くことも実際にあります。
そのような宝石は専門的な知識がある人以外はなかなか価値が見いだせないものです。

 

話がそれましたが、質屋に何気においてあるこの道具。
実は世界中の鑑定機関や教育機関などでも多く使用されている非常に信頼のあるアイテムです。
こういうものが鑑定には必要不可欠なのかもしれませんね。

また値段をつける上でもっとよく調べる必要がある時は、その内容を説明した上で鑑定機関の判別をしてもらうこともやっております。

 

当店には宝石鑑定士(GAI GG)が在籍しております。

ダイヤモンドや宝石の買取・販売は仙台の鴫原質店へ。
お見積も無料なので気軽にご利用下さい。
適正価格にて取り扱いさせて頂いております。



質屋の道具「デジタル顕微鏡」

鴫原質店の弟さんです。

本日紹介する「質屋で使うアイテム」はこちら!
「LCDデジタルマイクロスコープ DIM-03」

販売ホームページで確認すると倍率性能は下記の通り。
2.5-100倍、光学ズーム2.5-25倍、デジタルズーム最大4倍。数値をだけを見るといい感じですね。

それで実際に使ってみた画像がこちら。

皆で見るにはいい感じです。
しかも下部のカメラボタンを押すと写真が撮れます。
(素晴らしい)

でも鴫原質店では殆ど使っておりません。
台座の上には埃が溜まっておりました。(涙)


(こんな画像を掲載するな~と怒られそうですね)

こんな便利に見えるアイテムがなぜ使われないのか!
それは普通の顕微鏡を使ってしまうから。
数日前のブログで顕微鏡の40倍の画像を載せました。
このデジタル顕微鏡ではあそこまでの倍率で鮮明な姿が見えません。
よって使い慣れた顕微鏡に代わるアイテムにはならなかったし、それ以外に使う用途も今はあまりないといった感じでしょうか。

ルーペのほうがずっと簡単で見やすいし早いですしね。

ただ今回引っ張り出してきたこのアイテム。
せっかくなので何かに役立てたい。

インターネット通販の商品の細部画像を撮るのにはいい感じもします。でも残念なことに私の使用しているマクロレンズにはすべての面において敵いません。

店頭でお客様が宝石の細部を見る為に使用するのはいいかもしれない。
宝石の説明なんかに使えそうです。

店頭に置いておこうかな~。
ご自由にお使い下さい!とか書いて (笑)。

 
ダイヤモンドや宝石の買取・販売は仙台の鴫原質店へ。
お見積も無料なので気軽にご利用下さい。
適正価格にて取り扱いさせて頂いております。



質屋の道具「精密ポケットスケール」

鴫原質店の弟さんです。

ふと思いました。
なぜ自分のことを「さん」とつけるのだと思う人がいないかと。
当店のお客様が私のことを「弟さん」と呼ぶからです。

たったそれだけです。
様々なご意見あるかと思いますがご容赦下さい。

さて今日の「質屋で使うアイテム」の紹介はこちら。
精密ポケットスケールです。


すごく簡単にいいますと「カラット」単位の重さを計れる機械。

 

少しわき道にそれますが、当店のお客様とお話をしていると「カラット」という単語の意味はあまり理解されていないことが多いように思えますので簡単にご説明します。

 

本来「カラット」というのは宝石などの【質量(重さ)】を表す単位。

「1カラット」は「200ミリグラム(0.2g)」。

大きさと混同されがちですが、実は重さなのです。

 

仮に1カラットのダイヤモンドがあるとします。

ダイヤモンドの形状はラウンドブリリアントカットです。

重さが確定している(1カラット)場合はダイヤモンドの「深さ」と「直径」は反比例していきます。

具体的にいうと、平べったい(横幅が広く深さが浅い)1カラットのダイヤモンドは上から見れば大きいものになりますし、縦に長い(横幅が狭く深さがある)ダイヤモンドは1カラットといっても上から見れば小さなダイヤモンドに見えます。

【補足】
良いカットグレードと比較したらこう見えるというイメージを記載しております。見え方の単純比較をイメージでお伝えしたくこのような表現になりました。

 

ではこの「カラット」単位の重さを計る機械は、いつどんな目的で使うかご説明。

鴫原質店ではダイヤモンドの買取をしております。

金やプラチナにダイヤモンドがセッティングされている場合は「石の重さ(カラット)」が明記されている場合が殆どですが、ダイヤモンドをルース(石単体で)お持ちいただく場合もたまにあります。

そんなときにこの機械が登場します。

ダイヤモンドの価格を決める重要な4つの要素の一つである「カラット」が分からなければ自信をもって値段をつけるのは難しいです。クラリティやカラーは見て判断しますが、重さ(カラット)は上記でもふれたようにダイヤモンドの形状にも影響されるので、見ただけでは(私には)わかりません。

しかも同じグレードの場合、0.4カラットと0.5カラットのダイヤモンドでは値段が数万円もの差がつきます。

 

参考までに2018年7月と8月の業者オークションでの値段を調べてみました。

グレードは「F,VVS1、VG」のダイヤモンドです。

0.405カラットの石は69,000円で落札されています。

0.554カラットの石は135,000円で落札されています。

0.15カラットの違いで約倍の値段で取引されるのです。

 

あれれ。

0.15カラットって何グラムでしたっけ?

たったの0.03gですよ!!

それでこんなに違いがでてしまうんです。

 

という理由でルースダイヤの場合は、しっかりとこの機械を使って重さ(カラット)を計測することが重要です。私たち(お店側)が胸を張って仕事(見積)をする為にも、そしてそれがお客様の為になると思いますので。

一応補足です。
カットグレードがよければテーブルの直径を計り大体のカラット数の推測は可能です。ただ0.3カラット以上0.4カラット以下位かな~といった程度の推測です。重さの確定的な根拠にはならず、計測しない場合は下の値段みることになりますね。

例えば、0.30カラットと0.38カラットとの同じグレード(F,VVS1、VG)の石では約2万円程度の価格差があります(2018年8月の業者取引値)。重さを計らないと本当のどんぶり勘定になりかねませんね
 

当店は裸石(ルースダイヤモンド)でもしっかり計ります。

ダイヤモンドや宝石の買取・販売は仙台の鴫原質店へ。
お見積も無料なので気軽にご利用下さい。
適正価格にて取り扱いさせて頂いております。