HOME > 質屋ブログ

質屋のスタッフブログ

アメリカでのルイヴィトン価値を考察してみた

鴫原質店の弟さんです。

先日、日本からアメリカにブランド品を輸出する業者様にご来店頂き、沢山のバッグを買って頂きました。購入された多くのバッグ前回最後に来店されたのは2月頃でしたが、暫くぶりで東北各地の店舗を一周してきたとの事。商品の状態と価格を吟味し、ごくわずかな差益がでるものだけを購入するスタイルで、面倒な価格交渉もなくスマートに購入される上、海外のリアルな情報も惜しみなく教えてくれるので感謝してます。国内における商品相場は常に考えてますが、海外のマーケット状況など、大体の人が無関心な事だと思えます。

32年振りの円安の影響もあり、「高いな~」と感じてしまう最近のルイヴィトン。何故かは知りませんが、ふとアメリカの定価を調べ始めます。国内ルイヴィトンサイトの最下部に国を選択する部分があり、海外サイトを確認する事が可能です。簡単に見れるようにリンクを貼ります(こちら)。アメリカのルイヴィトン公式サイトバッグの一覧に見慣れた2点が同時に写っており、この2つで比べてみようと選択したのは「ネヴァーフルMM」と「スピーディー35」。アメリカではこんな感じの定価らしい。アメリカでは州によって税金も違うらしく、これが税抜きなのか税込みなのかそんなことは知ったこっちゃないと、何となくの情報収集です。興味本位なので細かな事は気にしません。

そして日本のルイヴィトン公式ページ(こちら)で先程の2つをピックアップ。日本ののルイヴィトン公式サイト本日(11月8日)の為替レートは146円/ドルなので、アメリカの定価を計算します。
ネヴァーフルMM=2,090ドル=(大体)305,000円
スピーディー35=1,960ドル=(大体)286,000円
単純な比較で何となく日本の定価がアメリカよりも少し安い事を知ります。ま~この辺って、企業としての想定為替レートとか市場シェアとか色々細かい事があるはずなので、これについては小学生低学年が思う付く程度の、本当にレベルの低い単純比較をしていることをご理解下さい

物価が分からないので何かで比較してみたく、個人的に好きな「一風堂!」のラーメンで、ルイヴィトンのバッグの価値観を想像してみます。別にマクドナルドでも良かったんですが、日本の頑張ってる企業と比較したくて、丸亀製麺と悩んだ末に一風堂に決めました。一風堂のラーメン美味しいっす。一風堂仙台西口店のメニュー表一風堂の国内での販売価格が一律なのか違うのか知りませんが、私もいける「仙台西口店」での「白丸元味」の販売価格は820円(税込)。こちらの写真は公式ページから派生する仙台西口店の紹介ページ(こちら)からお借りしてます。どうでもいいですが、私は白丸に替え玉2個追加し、スープ飲み干して食べ終える人間です。食べ終えた後の満足感と罪悪感が混同する感覚が、次の日からのダイエットを決意するキッカケになるのは私だけでしょうか。

次にグーグル先生からニューヨークのとある一風堂の情報を頂きました。アメリカの一風堂のメニュー表こちらの店舗のメニュー情報がグーグル先生に掲載されていたものを転写してますが、白丸元味は16ドルで提供してるらしい。現時点ではなく過去の情報なので、今はもっと高くなってそうですね。尚、チップは税抜定価の15%が一般的で、消費税率は8.875%らしい。つまり1杯の値段は17.42(16ドルの税込)+2.4(チップ代)=(大体)19.8ドル。日本円に換算すると2,900円位・・・、現地での評価は安くて美味しいラーメン屋さんととても評価が高いようです。(※グーグルで「一風堂」「ニューヨーク」で検索して情報を取りました)

そして意味不明に、ネヴァーフルMMの価格を一風堂の白丸元味の杯数に換算してみます。
米国定価 2,090ドル÷19.8ドル=約105杯。
日本定価 253,000円÷820円=約308杯
こういう訳の分からない見方をすると、アメリカでのルイヴィトン価格ってそんなに高いって訳ではないのかもしれない。手に入れるハードルは日本よりも低い気がしません?。ラーメン105杯分だもん。とはいえニューヨークの一風堂はアルコールも提供しているお洒落なバーのような形態のようで、ラーメンにも大きな付加価値をつけているみたいです。ニューヨークスタイルの一風堂を日本でも展開してもらいたいな~。替え玉3ドルするらしいけど。

何となく時給ベース換算の比較もしてみたく「ファストフード 時給 アメリカ」とグーグル先生で検索すると興味深い記事がでてきます。記事を転用すると色々問題もあるのでご興味があれば検索下さい。そんな記事によると事実かは知りませんが、ファストフード店員さんの時給が何となく22ドル(正確にはチップも追加?)で、日本国内だと千円位(←事実不明)と仮定して、ネヴァーフルMMを購入する金額になるまでの労働時間を算出してみます。
米国定価 2,090ドル÷22ドル=95時間
日本定価  253,000円÷1,000円=253時間
やっぱりアメリカではそんなに高い商品ではないのかもしれない。全力で10日働けば買えるのか?。

家賃やその他物価など色んな指標を一切無視した、頭の悪い私の妄想じみた発想ですが、ルイヴィトンのバッグを手に入れる為に我慢するもの(←ラーメン)や働く時間(時給)を算出してみると、アメリカと日本ではこんなに差がある事が判明します。もちろんインフレで全てが高い状況下なので、生活する事自体がとても大変で、皆が買えるとは思いませんし、そもそも貯金ができる環境なのかも不明です。でも一つのバッグを購入する際に「このくらい我慢すれば買える」という我慢度が日本より少ないようで、沢山買われている事も頷けますし、国内から大量に中古品が輸出される背景もこのような事が影響してると思われます。ただ、アメリカはその(物価や賃金)高さを問題にし、日本はその安さ(物価や賃金)を問題にして、両国で方向性の全く違う金融政策をやっているので、この歪んだ状況は現状の金融政策に変更があった時点で少なからず転換していくと私は思います。

ちなみに「バッグ一つとラーメン300杯」を天秤にかけたなら、私は断然ラーメン派です!。ルイヴィトン価格比較として一風堂のラーメンを思いつきましたが、一風堂について調べる時間の方が断然長くなった気がします。もともと好きなんですが、最近(←ここ2・3年)外食を控えている事もあり、一風堂のラーメンが無性に食べたくなりました。読み返してみると一風堂の話題の方が多いような気もしてて、だらだらと思うままに書いた纏まらない話にお詫び申し上げます。

本日は以上でございます。



事実を伝える難しさ「オパールの遊色について」

鴫原質店の弟さんです。

最近入荷した品物の中に、個人的にとても魅力的に感じたものがありご紹介させて頂きます。オパールの指輪それはこのメキシコオパールの指輪。この画像では「何がいいのよ?」と思う方が多いですよね。

こちらは蛍光灯の光で装着イメージを撮影した画像。指輪の試着イメージ遊色が良く見える角度から写真を撮影していますが、何か特別な事をしなくてもこんなに美しい光を放ってくれます。アクセサリーとしてのデザインは事足りなく感じますが、オパールという鉱物を愛する方には魅かれる一品で間違いなさそう。

オパール愛が強い私は、少しだけ気合を入れて商品画像を撮影しました。オパールの遊色赤、オレンジ、緑、黄色、ブルー、紫、バイオレットなどなど、言葉での表現は難しいとても美しい遊色効果を見る事ができます。少し特殊な撮影方法をしてますが、この石の持つ魅力を最大限見せたかったのよね。そしてこの画像を作り終えた後、色々と思う事があり「これってやり過ぎかね?」と社長に聞くと、「やりすぎ・・・」という悲しい返答が。GIA GG様がおっしゃるのだから、しょうがなく商品画像からこの写真は消し去りました。こんなに素敵な遊色が見れるオパールであることを強調したいだけなんだけどな。

そしてお気に入りだったこの写真も「やりすぎ・・・」との事。オパールの赤い遊色「遊色こそがオパールの魅力」と思いますが、オパールを私のような「診方(みかた)」をする人はいないと言います。そんなことは無いと思うし、それ以前に、オパールが好きな人しかこの指輪を買わないはず。それ故に、石の持つ魅力を最大限伝えたいだけなのに、人の考え方や感覚は皆異なり難しいものです。

色々なご意見も尊重し、遠目から見た控えめな画像を商品画像の1枚にセレクトします。商品画像に使用する遊色の画像注意書きとして「遊色を確認する為」などの理由をつけて、このオパールの良い部分をさり気なく強調するだけに留めます。この輝き方はこのオパールの持つ魅力の一つですが、「通常の環境でこのように見える事はありません」という文言が何故だか知らんが言い訳がましく、私が悪い事をしてるかのような錯覚さえ覚えます。

撮影した写真の一部のみを商品画像に使いましたが、遊色の出し方を分からない人が買った場合に、画像と違い過ぎて嫌な思いをする可能性も確かにあります。でもオパールの事を理解している人以外、この指輪の購入を検討する人はいないのでは?、という思いが私の中にあります。通信販売の割合が売上の多くを占めるようになり、事実を上手く伝えるように日々考えてはいますが、事実という言葉の意味でさえ中々難しいところだと感じてしまいます。尚、このオパール様はホームページに出品して直ぐに売れてしまいました。個人的には、伝えたかった部分がしっかりと伝わったのだと思っています。

本日は以上でございます。



ルイヴィトンの価格改定(令和4年11月1日)

鴫原質店の弟さんです。

通信販売で何かが売れる事は日常的な事ですが、本日は何だか傾向がいつもと違いました。通販で売れた2つの財布朝に注文が入っていたのはルイヴィトンの未使用財布2点。1人で2つをご購入頂いており、以前もご利用頂いたお客さまのリピートなので、「ありがたや~~」などと思っていました。

そして午前中に別の注文が入ります。通販で売れたバッグこれまたルイヴィトンの未使用品。この時もまた「アクセサリーポーチも売れるんだ~!」「ありがたや~~」などと悠長に思っておりました。売る為に一生懸命頑張っているので、品物が売れた事に疑問はありませんが、ルイヴィトンの新品が3つ売れた事実からある事が頭を過ぎります。

もしや!!値上!!?(-_-:)

そしてルイヴィトン様の公式ホームページ(こちら)で、売れた商品の定価を確認するとこんな感じにヒッソリと上がってます。

ポシェット・アクセソワール(N41207)
定価¥155,100→¥159,500
ジッピー・ウォレット(M42616)
定価¥97,900→¥101,200
ポルトフォイユ・ヴィクトリーヌ(M62472)
定価¥68,200→¥70,400

この値幅を見る限り、バッグに関しては業者さまが買っていったのかもしれません。一つ売って1~4千円程度の粗利想定で多くの同業者はやっているので、4千円も定価が上がれば買っちゃうよね。パーセンテージで決められた型番商売なんで、もっと早く気付くべきだったかな。アンテナの高さが低すぎたけど、ま~~しゃーない。

それにしても、ルイヴィトンの値上げって今年に入って何度目なんだろう。生活面でも仕事でも為替の影響をヒシヒシと感じる事が多い状況が続きますが、将来に安心感を持てる政策をお願いしたいものです。ルイヴィトンの値上げが今後の更なる円安を想定しているのであれば、凄く嫌な~~~~気持ちになっていくので、ルイヴィトンのブランド力が上がった、又は世界的中と比較して日本国内の定価が安かった、のどちらかだと考えるようにしておこうと思います。(←ありえん??)

本日は以上でございます。





1 2