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ロイヤルコペンハーゲンの陶板画 レオナール・フジタ「自画像」

鴫原質店の弟さんです。

蔵の中に置いてあった、個人的に珍しいと思う物を記録用に取り上げます。ロイヤルコペンハーゲンの陶板画の自画像こちらは藤田嗣治さんの「自画像」という作品を、国内でも知名度が高いロイヤルコペンハーゲンが陶板画として発売した品物です。藤田嗣治生誕120周年記念として、日本で展示された事のある藤田嗣治さんの作品「朝の買い物」「カフェにて」「猫」「朝の買い物」の4つと、そしてこの「自画像」が陶板画として製作されました。2006年発売の限定100部なので、芸術作品が好きな方には貴重品だと思います。

日本生まれでフランスの画家・彫刻家の藤田嗣治さん。フランスに帰化した後のお名前はレオナール・フジタとされ、世界的にも超有名な芸術家です。レオナール・フジタの自画像「自画像」という作品は、レオナール・藤田(藤田嗣治)さんが1929年に描いた水彩画で、単純に考えれば約100年前の創作物なんですね。その歴史的価値なんかも考えると、この陶板画もなかなか凄いもののような気もしてきました。

背面にはシリアル(?)がしっかりと刻まれており、そして販売店のシールが貼ってあります。背面のアップ画像「50」という数字に価値はないと思いますが、100個限定という部分が推測可能かな。この品物自身は造られてから17年しか経っていないので、50年程保管し続ければ価値が上がる可能もありそうだけど、創ろうと思いさえすればロイヤルコペンハーゲンが生産できる訳で、コレクション価値はあるのかないのか・・・?。

ちょっとズームアップして各部分を鑑賞してみましょ!。色あせがない陶板画なので色合いがとてもクリアですが、約100年前に描かれた原画はどうなってるんだろ?。陶板画のアップ画像などと思って原画が今どこにあるかグーグル先生に聞いてみると、なんとまさに今、このタイミングで「渡仏から110年 藤田嗣治展」として大阪の山王美術館(公式ページはこちら)に展示されるようです。藤田嗣治さんの多くの作品を見れるみたいで、令和5年7月31日までの開催ですから、興味がある方はこの数少ないチャンスを活かして下さい!。(※開催終了後に切れるリンクだと思います。)

藤田嗣治について調べると、グーグル先生に導かれまま東京藝術大学大学美術館のホームページに辿り着きました。1886(明治19)年~1898(明治31)年の生涯を追った年譜形式の記録集『藤田嗣治 日々の記録』というPDFが公開されており、「藤田嗣治研究のみならず幅広く歴史・社会・文化の研究に資することを期待いたします。」との記載がありましたので、リンク(こちら)を貼らせて頂きます。少し目を通しましたが、凄く興味深い資料だと思いますので、お好きな方は是非ご覧ください。

ちなみに、今回はこの品物を売却する為にパシャパシャ撮影して加工したついでにブログに取り上げました。丁度よく日本国内で展示会もやってるし、マンション価格も金価格も日経平均株価も高値を切り上げてバブルっぽくなってきたし、「きっと芸術品も高値で!!」などと淡い期待を持ってオークションに出品してみたいと思います。いくらになるかなど、想像すらできんけど・・・(汗)。最後にひとつ後付けですが、品物の説明分を造る上で欠かせない情報を調べただけでして、無知な私には美術品の知識など全くありません事を書き加えたいと思います。

本日は以上でございます。

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