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オメガ スピードマスター アポロ11号月面着陸20周年記念モデル 付属品編

鴫原質店の弟さんです。

個人的に好みの中古品があり、色々と考えさせられる事がありましたので取り上げてみます。オメガのスピードマスタープロそれがこちらのオメガのスピードマスタープロという腕時計。マイナーチェンジを繰り返しながらのロングセラー商品であり、時計好きの方であれば多くの方が知っている、又は使った事がある人も多い有名どころのお品物です。

魅かれた部分はいくつかあり、2回に分けてご紹介していこうと思います。時計の付属品付属品は画像の通りですが、この時計が好きすぎる人は、これを見るだけで年代を判別できるかもしれませんね。

世に多く存在するスピマスプロとの明確な違いはこの部分。赤〇で印をつけた部分の「R」が変わった形状をしていますが、「下がりR」とか「タレR」とかなどの呼び名も色々あり、個体数が減少してきた今となっては、少し珍しいモデルとなってます。時計の文字盤のロゴそんな「R」の特徴と、9時側ケースサイドに「APOLLO XI 1969」と刻まれた刻印から、この時計が1989年に発売されたアポロ11号月面着陸20周年記念の特別モデルだと分かります。生産本数は約4,000個でしたが、この時計にはシリアル番号という概念がないのも大きな特徴。ケースサイドにシリアル番号が入ったモデルも同時期に発売されており、アメリカで2,000個とドイツで250個が販売されたようです。限定と言っても結構な個体数なので、20年位前はさほど珍しいものではなかったように思えますが、個体数が減るにつれて目にする機会が減った文字盤です。

少し珍しい34年前のギャランティーカードはこんな感じ。当時のギャランティーカードST145.022がこの時計の型番ですが、本体にはシリアル番号という概念が存在しないので保証書にも当然記載無し。その代わりムーブメントナンバー(48252458)が記載され、ギャランティーと個体(時計本体)の結びつきは、ムーブメントを拝見する事でのみ確認できます。後で見てみましょう!。

国際保証書(インターナショナルギャランティー)と表示があるこの冊子も今では珍しいお品物。当時の保証書と記載がある冊子こちらには時計本体と連動する項目の記載がなく、時計の保証に関する説明書のような内容です。右上にパンチングされた「5281」という数字は展開地を表し、日本を含む地域の説明が記載されている事を示してます。同年代に販売された他のオメガにこの冊子がついていたことがあり、多分ですが、この時計本体とこの冊子に関連性はなさそうかな。(←間違ってたらごめんなさい!!)

これは何でしょう?。布の刺繍が入ったのコースターのような付属品コップの下に敷くコースターくらいしか思い浮かばない。アメリカ国旗や地球の刺繍が手作りっぽくていい感じですが、本当に何に使うものなのかしら?。というか刺繍の精度はこれでいいんだろうか。

箱も現行品とは異なり木箱のような高級感がある仕上がりです。劣化した内箱の素材内張りは高級時計あるあるの劣化状況で、簡単に想像できました。敢えて高い素材を使用してるのでしょうが、多くの物がベトベトに劣化していき、多くのメーカーが今も試行錯誤の上、変更を繰り返している部分のような気がします。ベタベタしない紙や繊維素材で何故ダメなのか、いつも疑問を覚える不思議な部分です。

スピードマスターの歴史を教えてくれる部分が冊子内にあったのでご紹介します。スピードマスターの説明書き映画にもなった「アポロ13」のワンシーンで、地球に帰還する為に14秒だけエンジンを点火させる息が詰まりそうなシーンがありましたが、このスピードマスターのクロノグラフを作動させ時間を計測していた事を思い出します。この時計はアポロ11号と関連した時計で関連性は薄いけど、アポロ13の帰還って本当に凄い話ですよね!!。でもさ、無重力空間でも時計の精度って変わんないのかな?。重力下では「平置き」や「縦置き」で時計の振り角とか変化して、日差に影響を及ぼすのって重力の影響だよね。無重力だとどうなるんだろ・・・・?。誰か教えて下さい!!。

尚、今現在、アポロ11号月面着陸50周年記念モデルが発売されいています(公式ページはこちら)ので、大好きな方はこの機に購入してみてはいかがでしょうか。人気商品なので在庫がまだあるかどうかは知りませんけが(←他人事)。何だか思ったより長くなってきたので今回はこの辺で終わろうと思います。一緒にあった交換部品も取り上げようと考えていましたが、次の機会にさせて頂きます。長すぎると、社内からクレームが来る可能性もあるのでご了承下さい。

本日は以上でございます。

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