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1999年発行 ダイアナ王妃追悼5ポンド金貨

鴫原質店の弟さんです。

令和4年9月8日の昨日、店頭で金貨を買取させて頂きました。今回はその金貨関連して思うことを、金貨の説明を含めて書いてみます。

売って頂いた金貨がこちら。金貨表面のデザイン1999年発行 ダイアナ王妃追悼5ポンド金貨。発行枚数は7,500枚、22金で直径が38.6ミリ、39.94グラムの大きな金貨です。発行枚数が少ない上、そもそもダイアナ妃がレリーフされたコインは少なく、付属品が完備されていればプレミア価格で取引されている珍しいコインです。尚、目の前にあるこのコインには付属品はありません(哀)。

直径が大きい金貨なのでダイアナ妃の表情がとても豊かに描かれています。金貨表面の詳細デザイン僅か7千500枚の1枚が目の前にあるのでマジマジと観察して、「凄いな~」と感激させて頂きました。恐らくですが今後手に取る事は無いでしょう。

コインの裏面にはエリザベス2世様。金貨裏面のデザイン1999年発行なので御年73歳の肖像画なのかな。発行年数によって描かれる表情や姿が異なり、装飾品も少し前と同じものもあれば違うものもあり見どころは多かったりします。

こちらも少しドアップで。金貨裏面の詳細デザイン毎年発行される金貨と意気込みが違うのか、とても凄い描写に感じます。耳飾りがいつもより控え目な分、髪飾りが華やかに見えるような。光の反射角度によって微笑んでるようにも見えるのが不思議です。

イギリス連邦の王女であるエリザベス2世は、現在54か国の英連邦と、イギリスを含めた15か国の英連邦王国での君主であり、連邦に加盟している国家で発行される金貨にその肖像が描かれ続けてきました。その期間は約70年にもなり、その数はとても多く、意識しているかどうかは別として、世界中の人々がエリザベス2世の肖像を目にしたことがあるはずです。代表的なものでは、カナダで発行されるメイプルリーフ金貨の流通量が多いく、オーストラリアやニュージーランドの金貨にも、更にはオセアニアなどの国では流通通貨にも肖像が使われており、「世界で最も有名な女性」とされています。

本日朝起きた時、エリザベス王女の訃報のニュースを見ました。ニュースを見てる限り、国歌の歌詞の一部や紙幣のデザイン変更が予定されているとか。それに伴い、これから連邦内で発行される金貨には新しい君主が描かれていく事が想定されますが、長年慣れ親しんだ一つの歴史が変わっていく場面なのかなと感じています。これからも多くのエリザベス2世さんの肖像を見続けるのは間違いないとは思いますが、気分的にはとても残念でなりません。遠い国の女王様のご冥福を心からお祈りさせて頂きます。

本日は以上でございます。

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