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1歳の誕生日と一生餅

鴫原質店の弟さんです。

今回のお話は暫く前の出来事で、ただの個人的なの日記です。一般的な幼児のお祝いの話ですが、こういう話だと個人的な感覚や考え方を書いている事が多く、私個人の感覚である事をご理解頂ければと思います。また、子供の行儀の悪い食事風景が画像で出てくるので、苦手な方はご遠慮下さい。数カ月前に一度休日日記でアップしましたが、思うところがありすぐにひっこめて、そのままアップするのを忘れてました・・・。大体の方にとってはどうでもいい話だと思いますがご興味がある方はご覧ください。
【※いつもにも増してスペースを開けさせて頂きます】

その日はドチビの前に二つの大きなお餅が用意されました。子供の前に用意されたお餅1歳の誕生日に子供の今後の成長を願って一升(1.8キログラム)のお餅を担がせる歴史的な風習というやつです。お餅に興味をもったのか、「ペチペチ」と叩いていた様子がとても可愛らしく印象に残りました。

地方によって方法や願いは色々と違うようですが、私は「一生食べ物に困らないように」と願う行事と認識してます。伝統行事ではありますが、何となく親として「やらないといけない行事」の中に分類されており、何となくやっとけば問題なしという程度の感覚です。とりあえず奥様が用意した小さな布切れにお餅を包んで背負わせてみることにします。2個の紅白餅を風呂敷で包む様子記憶が正しければ上の子達には1個のお餅を背負わせたような?。記憶違いかな?。それとも今時の一生餅は2個なのだろうか・・・?。そんな違いに意味さえ感じませんが、紅白で縁起が良さそうな事だけは確かですね。

つかまり立ちしているところに後ろから背負わせてみます。お餅を背負って立つ子供想像とは違いしっかりと立っていたので、「こやつ!やる奴だな~」と関心します。つらい思いはして欲しくないのでホッとした瞬間でもありました。

ところがテーブルから離れて自ら歩き出し、掴まるところが無くなると立つのもやっとの状態に。お餅の重さで崩れ落ちそうな立つ子供支えていないとイナヴァウワー状態でかなり危険だと悟ります。こうなるとあからさまな幼児虐待。こんなことに大きな意味はないと思っているので、横に優しく転がしてこの意味不明な風習は速攻で終了です。怪我などさせたらそれこそ無意味ですからね。一瞬だけ「すごい子だ!」など思いましたが、いたって普通の子のようで逆に親近感が沸きます。(←親ばか)

そして次はお祝いの形式上、奥様が造った「見た目はケーキ」っぽい食べ物が登場。パンケーキに無糖ヨーグルトと苺を添えただけの、考えただけでゾッとするような味を想像してしまう食べ物ですが、ドチビは猛烈に興味を示していました。ケーキのような食べ物を触ろうとする幼児直ぐに駆け寄ってきましたが、「記念に」と写真を撮るバカ親に対し、やりたいことを制止される小さな赤ん坊という構図のこの写真。こういう儀式に付きものの「親の満足感を満たす為」の行為に他なりません(笑)。頭では分かっていても、記録に残したい気持ちが強いとやってしまいがちで、何一つ子供の為にはならなかったりします。子供向けの行事を一通り見てきた結果、子供のストレスになる事は避けようと思うようになりましたが、分かっていてもやってしまうのは親だから!。愛情がある故にどうしても記録に残したいのです。(尚、イラストはこちらから頂きました。ルールを順守して使用させて頂いてます。)

撮影後は椅子とテーブルを設置して待望の食タイム!。好物と思われる苺のみを器用に摘まんで食べていました。ケーキのような食べ物を食べる幼児時折、手についたヨーグルトを眺めていましたが食べてる様子はありません。幼児には酸っぱい食べ物なので好まないのかな。甘いヨーグルトならバクバク食べると思うけど、幼児期の体には塩分や糖分は負荷を与えてしまうので、このような「怪しい食べ物」を考案したようです。このケーキっぽい食べ物は、子供の為の物か親の満足度の為なのか、どっちかな~と考えてしまいましたが、結果的にみんなが満足できたように感じます。

苺を数個食べた後はこねくり回して遊んでました。ケーキのような食べ物で遊ぶ幼児こんな様子を見ているだけでこの食べ物は物凄い役割を果たしたと実感ます。見ていて満足過ぎる結果(思い出や写真)が残せました。どチビを観察していても「楽しそう」とか「美味しそう」と思えたのと、常に笑っていたので満足してくれたんじゃないかな。

そしてお祝いの定番食「お寿司」の時間。大人たちは宴の準備万全です(笑)。テイクアウトのお寿司こちらは家から近い「はま寿司仙台六丁の目さん」(店舗のホームページ)のテイクアウト。基本的にこのお祝いは幼児を楽しませる為のものではなく、親が幼児の1年間の成長を喜び、そして今後の成長を祈りながら祝杯を挙げるお祝いの儀式で、私もお酒を飲みながら時間を過ごすというありふれた結末に(笑)。皆が食べてる間この幼児さまには、なんだか可哀そうなのでお菓子をあげて時間を過ごして頂きました。普段と味が違うものを食べるだけで喜んでくれるので、この頃の子供は何を食べても新鮮で幸せなんだと思います。ウサギや猫などに餌をあげる感覚で餌付けができるのは、この年齢の頃だけにある最高の楽しみだと私は思っています。

出産やお食い初めに一生餅とこの子に関わる事をブログで書きましたが、「産まれてもう1年以上も経つのか~~」とビックリしております。特にコロナ渦だった事もあり、妊娠発覚後から「絶対に感染しないぞ!」と何もかもを徹底し続け、長い時間を過ごした気になっていましたが、気づけばあっという間に2年という時は流れました。自分が年老いていくことはあまり実感できませんが、子供の成長を見ていると月日の流れをヒシヒシと感じます。

この子の産まれた令和3年の出生数は、宮城県単体で見ると1万4100人(男性7134人,女性6966人)らしい。(※令和2年10月1日から令和3年9月30日までの1年間、県のHPより。)これは東京に次ぐ下から全国2位の出生数という状況で、今も尚、過去最低記録を更新中です。先月、県では「ベビーファースト活動宣言」なるものを掲げましたが、子育て世代に対して、今よりも手厚い公の手を伸ばしていただけるのかもしれないと、心から期待させて頂いております。女性人口の半分が50歳を超え、出産可能な年代の減少を意味する「小母化」なる言葉さえ聞くようになりました。少子化問題は数年単位で改善するようなものでなく、年金や健康保険などの日本独自の社会構造そのものを維持する為に対策が必要です。数十年単位の未来を見据えた長期的な政策を、継続的に続けて頂きたいと願っています。どうぞよろしくお願い申し上げます。(私の年金の為にも何卒・・・・)

本日は以上でございます。

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