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質屋の道具「手持ち式グラインダー」

鴫原質店の弟さんです。

本日は質屋で使うアイテム紹介。
研磨機については何度も紹介しておりますが、メインで使っているグラインダーの横にひっそりとおいてある小さな手持ち式グラインダーがありますので今回は取り上げてみます。
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なんかかわいいでしょ(笑)。作業場ですのでまわりの風景は気にしないでください。

先端部分が取り外し可能で様々なヘッドと交換が可能で、ヘアラインや鏡面などに対応するヘッドを用意すればこれ一つで研磨全般が可能です。そして研磨だけでなく先端がネジのようなヘッドに交換すれば穴をあける道具にもなりますし、歯車に変えればミニディスクグラインダーになる万能な道具です。
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使い方は赤〇の電源をいれると青〇のメーターの場所に応じた速度で回るという単純なもので、青〇の部分を最大にして電源を入れると大変なことがおきます。使用するときは最小の回転数に調節してから起動してあげてください。
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この小さな研磨機はスペースが取れない店舗では実際にかなり使用されていると思います。そして異業種では歯科技工士の方や歯医者さんもこのような手持ちグラインダーを使用しているのではないでしょうか。

 

私自身はというと、殆ど使いません
またか~とか聞こえそうです

たまに使用するとすればリングの内側を磨くとき、そして腕時計を研磨するときのどうしようもなく細かい部分に使用するくらいです。

なぜ使用しないの?と問い詰められると、2つの理由がすぐに思いつきます。

その一つは時間短縮の為。
バフそのものの直径や幅が全然違うのでこのミニ研磨機では数倍の時間がかかります。
例えば、メイン(大きいほう)の研磨機を使用すれば、18金の指輪の研磨作業は20秒もかからず終わります。バフの幅が大きいので、右半分をステンレスを削る粗目の研磨粉をつけ最初はそちらで一気に全体をなめして、左半分には目の細かい青粉をつけててそちらで鏡面に仕上げるという方法をとっていますが、本当にポンポンと終らせていきます。でもこの手持ち式では指輪全体を一気に磨くということはできませんし、研磨粉を変えることなど無理な話です。あとは単純にバフの大きさと回転率の違いもあるので、1秒間に削れる量が少ないのは当たり前です。

二つめは今あるバフが硬くて嫌いという点があります。自分の好きなバフを買って揃えれば好んで使用するのでしょうが、とにかく今あるものが硬くて研磨粉ののりも悪いしブルブル震えるし腱鞘炎になりそうですし(苦笑)。時計のケースサイドのヘアライン部分を研磨するのにとても便利だと思いますが、メインで使っているヘアラインの削り目とあうものがないし。要するにわざわざ使う必要を感じていないだけですかね。

これを書きながら今思いました。バフを買いましょう!
きっとそれでこの道具ももっとよく使用するようになると思います。
実際に使い勝手は良いはずなのでまずは使う目的をもって先端部分をそろえることが大切ですね。
まずは時計のヘアラインを綺麗に出せるアタッチメントが欲しいかな。

なんか今日は1人で自己完結して終わりですね。
鴫原質店のブログをご覧いただきありがとうございました。

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