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質屋のスタッフブログ

1988年発行 北朝鮮独立40周年記念 金貨セット

鴫原質店の弟さんです。

新年初めての更新ですが、サクッと終りそうなものを題材にさせて頂きます。題材になりそうなものは写真だけ撮っておき、更新する気になった時に使っており、随分前に触れた品物を題材にすることもある点をご理解下さい。新年一発目は、ちょっとした思いを込めて、なかなか珍しい金貨セットを取り上げさせて頂きます。北朝鮮独立記念の金貨セットこちらは北朝鮮独立40周年記念として1988年に発行された金貨。お父様から受け継いだ品ということでケースや金貨の商品説明を一緒にお持ちいただきましたが、「一応記念に」と他の付属品はお持ち帰りになりました。写真だけでもとらせてもらえば良かったのですが、残念でなりません。

表のデザインはこんな感じ。金貨の表面のデザインいつものように深堀せず、何とな~~く進めてサクッと終ります。

そんで裏面はこんな感じ。金貨の裏面のデザイン数字が書いてあるので貨幣金貨として発行されたようです。。

4枚の大きさの目安は写真の通り。金貨の大きさ重さは1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスの4種類で、品位は999/1000。

何となく色々と考えた結果、細かい事を深堀して記載するのを避けましたが、歴史を学ぶというのはとても大切だな~と思ってます。この金貨が発行された理由なども考慮して、約80年前位のアジアの歴史を眺めて見ると、平和であり自由であることが本当に素晴らしい事だと気づかされます。ここ数年、世の中の雰囲気や雲行きが大きく変わってますが、世界がとにかく平和であって欲しいと心より願います。一応ですが、今年の元朝参りのお願いごとは「世界が平和でありますように!」と神様にお願いしてきました(←マジ話)。お賽銭が10円なので願いが届く確率は低そうですが、願い事と貨幣価値は関係ない事と信じ、2024年末に「無事に終わったな~」と振り返る事ができたらいいな~と思います。

本日は以上でございます。



2022年年号小判 ギンザタナカ 「福を届ける鳳凰」

鴫原質店の弟さんです。

お店で買取したものに珍しく2022年製の小判がありましたので取り上げときます。2020年製造 年号小判年号の入ったこの小判はギンザタナカ様で毎年販売されていて、オンラインショップや直営店で期間限定で購入する事ができます。比較的昔の品物ばかり扱っている事が多いので、ちょっと新鮮だね。プレスリリースより原文を抜粋して【2022年が明るく健康に過ごせる一年になるよう願いを込め、年号の「0」の部分に未来を明るく照らしてくれる日の出をデザインしました。鳳凰は伝説の霊鳥として物語や説話に登場し、古くから幸福・愛・平和の象徴とされています。大きな翼を広げ、2022年へ祝福を届ける様子を立体感ある精緻なつくりで表現しています。】と、小判のデザインの説明とさせて頂きます。

品物の見方(みかた)は人それぞれですが、私の場合は細かな部分に目が移りがち。小判のアップ画像日本を代表する超絶一流メーカーのギンザタナカ様は海外の方々にも大人気で、日本を代表する「ブランド品」として売買される傾向もあります。こうしてドアップで見てみると本当に凄いお品物で、金を素材にした工芸品という感じかしら。

細かな部分をもう少し。小判の細かな部分の写真年号の「0」(ゼロ)が太陽ってのも日本らしい。芸術が全くダメな私にも「和」の雰囲気が豪華に演出されているように感じられます。

裏面には造幣局のマークと田中貴金属さんの☆Sマーク。小判の裏面のメーカー刻印写真の撮り方のせいか、Sに見えんな(汗)。

購入時の領収書もお譲り頂きました。購入時の領収書2022年の純金小判50グラムの販売価格は49万円だったようです。金相場が上昇した今となっては「やすい!!」と思ってしまうのは結果論かな。私も買っておけばよかったね(涙)。

こんな豪華な木箱に入った田中様の小判ですが、2024年度分の受付がもうすぐ始まります。木箱に入った小判2024年のデザインは「気運上昇を願う双龍デザイン」という事で、これまた豪華に造られており、販売価格は74万円!!。田中貴金属さんの公式ページ(こちら)の12月5日のプレスリリースより、年号小判のデザインや販売価格と販売開始日が掲載されております。「欲しい!!」と思った方は要チェックじゃ~~。

今年は本日が最終営業日となります。このブログも今年最後の更新とさせて頂きますが、来年もダラダラと続けていこうと思います。2024年は世界的に政界と金融面で多くのイベントが予定されてますが、国内外の状況を見る限り質屋にとってはなかなか手厳しい年になる可能性があります。そんな中でも、来年末には「無事に終わったな~」と安堵できるような一年間を過ごせるよう、日々淡々と過ごしていこうというのが来年の抱負かな。本年も大変多くの方々にお世話になり、皆様ありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。

本日は以上でございます。



ブライトリングの新しいウォッチボックスから学ぶアップサイクルについて

鴫原質店の弟さんです。

今回は先日入荷したブライトリングの付属品について感じた事を。ブライトリングの新しい時計ケースの画像いつの頃からか、高級時計の箱は大型化を進め、大きさにより豪華さを演出してた感がありました。そんな慣例的な常識を排除し、ブライトリングが新しく開発したのがこの環境配慮型ウォッチボックス。この箱状の物は折り紙のように折られてその形を形成しており、スナップを外せば薄い一枚の形状になり、保管場所も取らない斬新(?)な仕組みになっています。そして素材全ては廃棄プラスチックを科学的に加工した素材とか。詳しい説明がブライトリングの公式ページ(こちら)にありますので、興味がある方はそちらをご覧下さい。

少し面白いな~と思ったのはこの部分。説明書の表紙になっていギャランティーカードギャランティーカードが取説の表紙になっており、コンパクトに一体化してました。斬新であり、コンパクトでいいんだけど、これがいい事かはちょっと分かりません。

広げるとこんな感じ。説明書を広げた様子左下がギャランティーカードですが、これ分離できるのかね?。壊れそうで確かめる気にもなれません。一応、当社の商品なので私の興味で壊すわけにもいかんのです。

ケースの中身はこんな感じ。時計ケースの内側とても高級時計の付属品には見えんのだが・・・そこが正に常識を打ち破った新発想!!?。いや違うか・・・環境配慮だから値段は関係なしだね。

上蓋の内側に収納スペースがあり、ここに時計以外の付属品全てが入ります。時計ケースの内側のポケットとはいえ説明書もペラペラの紙だから褒める事でもないけれど、頭の悪い私に理解できない点は、他メーカーでもやってるように、説明書は「ネットで見てね」と何故しなかったか?。付属の取説はコンパクトにまとまり過ぎて、とても文字が小さく私のようなジジぃ~には文字が読めんのだよ。

箱の中に入っているのが恐らく時計ケース。時計ケース収納ケース初見なので「恐らく」と記載しますが、きっとこんな感じで時計を入れるんだろうね。間違ってたらゴメンね(汗)。

そしてボックスへの収納方法がこんな感じ。ケースの使い方時計ケースを丸めて時計ホルダーに変身させます。蓋を閉めれば上蓋裏の収納部分が時計を中に押し込み、箱を振っても揺れもせず「おお!!」と思いました。コンパクト設計で輸送コストも削減だぜ!。しかもこの素材なら高級時計にありがちな素材の劣化はなさそうです。もちろん10年経たないと経年劣化による変化は確認できませんが、観察する事を楽しんでいきたいと思います。

廃棄予定の物に手を加え、価値ある新しい製品へ蘇らせる「アップサイクル」という考え方は、世界中で注目されるようになりました。廃棄されたペットボトル(ポリエチレンテレフタレート)を材料とし、優れた材料特性をもつPBT(ポリブチレンテレフタレート)樹種へと科学的にアップサイクルする技術は、これと同じ素材化かは分かりませんが、このような高級時計にも影響を及ぼしています。SDGsやサステナブル(持続可能という意味)という発想から注目されるアップサイクルですが、この考え方を中古業界で適用するとどうなるんだろ?。

グーグル先生に「アップサイクル」について尋ねると、【アップサイクルは、本来は捨てられるはずの製品に新たな価値を与えて再生することで、「創造的再利用」とも呼ばれています。 】との事!!。そういえば、当店の常連様が約10万円もするエルメスのカレ(スカーフ)3枚を切り刻んで、バッグとして縫い直して使って事を思い出しました。シルク素材の風呂敷のような形で、「汚れたら洗濯できるのよ~」と笑いながらそのバッグを見せてくれましたが、それはまさに「創造的再利用」になるような気がする。関連する事で、ヤフオク!とかでルイヴィトンのヴェルニ素材の塗り直し商品が大量に売られてたな。心の中では「改造品」扱いしてたけど、もしかしたらとてもいい事をしてるのかもしれないね。関連する事として、ボロボロで使えなくなった中古バックに自分で「色を塗る」とか、「革をなめして綺麗にする」などはアップサイクル(←考え方は違うかも?)になるのかも。自己修理や加工は、今まではやってはいけない行為と認識してましたが、それはリセールバリューに影響するからという、再販業者の都合なのかもしれないね。こんな流れを感じると何が良くて何が悪いのか、相変わらず意味もなく考え込んでしまいます。ただ、それが当たり前の風潮になった時、真贋や正規品などの価値観は全て吹っ飛びそうで、少し怖い気もしてきました(汗)。

本日は以上でございます。





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